やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

節分の前に

芙蓉手大鉢 節分を前に、丸八製茶場のギャラリー実生での器展の展示替えをしてきました。 一月は新春気分の赤絵を並べていましたが、「春よ来い」という気分で桜の文様など染付中心の、展示にしてみました。 芙蓉手の大鉢は巨大です。根津美術館で見た芙蓉手…

読み初めというのも、なんですが、

話題としては遅きに失してますが。、今も読んでるので。 まず古井由吉の「神秘の人々」。以前図書館で読んで印象に残っていたので買いました。読み始めたのはクリスマスのころですが、年末年始は忙しかったので、雪に閉じ込められている間にまたページを開き…

結晶世界

冷え込んでいます。給湯の方の水道管が凍って、診てもらいましたが、あちらでもこちらでも、水道管凍結のヘルプがあって、大変だとはなしていらっしゃいました。一日お湯が出ないだけで、気がめいりましたが、ウクライナの方々は、どんなに大変なことか。一…

新年の展示会

加賀市動橋の丸八製茶場ギャラリーで展示会をしております。瀟洒なギャラリーに冬の日差しが明るい。猫の俳画なども展示していただいておりました。我ながら、俳画もたくさん描いたものです。 手前の四方小皿はお正月遊びの唐子たち。 「遊びをせむとや生ま…

クリスマスローズが咲きました。

異様に暖かく、春一番みたいな風の吹く、不気味な日でした。13日の金曜日。 クリスマスローズが咲き始めました。大きな紅葉の下の日当たりの悪い、石ころだらけのどう考えても条件の良いとは言えない場所で花を掲げてくれる。植物って、すごい。 他にも、ス…

今月の俳画

今年も俳画、猫さまと季節のなにか、を描くことにしました。 ギャラリーの皆様が「癒される」と言ってくださるので、嬉しくなって「仰せのままに!」いうわけです。褒められるとすぐその気になる御しやすい性格なんです。 句は ものの芽のきき耳たててならび…

うさぎうさぎ

うさぎです 今年の干支箸置きは色絵です。手前の弓なりになってる兎さんたちは、京都は宇治の料亭八百忠さんに行ってしまうので残りは十五匹、おっと十五羽ですね。 今、個展中の、加賀市動橋町「加賀棒茶製茶場ギャラリーに五羽、九谷焼美術館に五羽、残り…

クリスマスローズの莟発見!

雪を溶かして、クリスマスローズの蕾 雑木の間に顔を向けて。 人の通り道には、背を向ける格好になるのだけれど、 無理もない。 人の賞賛より、太陽の方が温かいに決まってる。 今朝は、蕾の上にまた、雪が降っている。 ものの芽に降る沈黙の濡れて来し おる…

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます! 寒風に頬を染めて立つうさぎさん。 ことしこそ、今年こそ平和を! うつわ歳時記,旧版は2000年に手作りしたもので、更新が難しくなりました。 新版「うつわ歳時記」 うつわ歳時記|曽宇窯 | 石川県加賀市の曽宇窯。染…

雪国だった。

目を覚ましたら、雪国だった。 冷え込んでいるな、とは思ったのですが、例年よりも早い積雪です。 うっかり、食料や日用品を備蓄しておくの忘れていた、というか、まだ大丈夫だろうとたかをくくっていたのを反省しました。明日は、出かけられるかしら。 でも…

上絵を焼きました。

色絵を窯から出しました。まだ暖かい器は、冬の日差しの中で小さな音を立てます。クスッと笑うようなかすかな音です。 兎さんの図柄は、来年の干支なので、いろいろ描いてみました。今回は残念ながら焼き直しが多くて、これっぽちしか、取れなかった…辛い。…

12月の俳画 日向ぼこ

句はずいぶん昔に作ったものですが、 天網のかくもやはらか日向ぼこ おるか 天網とは、天の神様が張り巡らした網。「天網恢恢疎にして漏らさず」と、ことわざに言います。網にかかる、というのがあまり心地よい印象ではないので大概、悪い行いが、天の配剤に…

うつわ歳時記12月

12月の食卓 またもや、ホームページのアップロードにてこずってしまっています。とりあえずこちらに12月の食卓の写真だけ乗せておきます。

そのピアニストの名はティエリー

コロナで外出を控えるようになって、気晴らしにピアノを弾く時間が増えました。母に手ほどきをしてもらって、ちゃんとした先生についたこともない自己流なものですから、ユーチューブでいろいろなピアニストの演奏を聴いては物まねしています。 ショパンのノ…

若狭路、冬隣

紅葉かつ散る若狭の道。海のある奈良と言われる小浜の古刹明通寺の国宝の三重塔が今日は開かれています。散り敷いた紅葉がきれいだけれど、石段が滑って怖い。右の、こちらも国宝の本堂には、薬師の脇に、降三世明王と深沙大将の御象が並んでいます。坂上田…

年縞博物館へ

福井県三方上中郡若狭鳥浜町 年縞とは漢字の通り、年ごとに積み重なった土の層が縞になってみてとれるもののこと。 木の年輪が年によって成長が違うように、年縞もそこに含まれる花粉などから、その年がどんな気候であったかなど様々な情報がよみとれます。 …

サワガニ

これでも威嚇のポーズ…かわいい。 小春日に、ついふらふらと出歩いていたサワガニ。 冬眠の場所がきまらないのかな。 今年は柚子も柿も不作だから、川に落ちてこないのね、クラムボン。。 四十雀の声がする。魚も人には聞こえない声を出すっていうけど、サワ…

紅葉の鶴仙渓

あやとり橋から渓谷を見下ろす 興は山中温泉の川沿いの遊歩道、鶴仙渓の紅葉を見に行ってきました。 いつも連句をしている芭蕉の館の裏手の道をたどるとすぐあやとり橋です。紅葉はそこから上流の蟋蟀橋までのあたりが見ごろだと聞きましたので、ぶらぶら歩…

今月の猫さんは

頭が大きい 上から見たところを描こうと思ったけど、これでは頭のでかい猫さんなだけ。 まだ濡れているうえに書いたので文字もにじんで読みにくい。やれやれ。 句は 小春日のもとも深きに猫すわる おるか 句も、拙速というかお恥ずかしい。 なぜ、かくも大急…

上絵だしました。

秋うらら 麗らかな秋の日、上絵を出しました。ざっと見たところ問題なし、よかった。 唐子遊びのお椀は、豆彩という、染付の線描の上に上絵を重ねる技法です。見込みにも菊の莟がえがいてあります。 つまりこの楽しく遊んでいる唐子は菊慈童です。子供がお酒…

蔦紅葉

窓の外の蔦紅葉に驚いて、もう十一月だったなと、自分のうかつさに又驚く。 このところ日当たりの良い窓に寄って、ミステリーを読み漁っています。理由は「毎月980円で読み放題」という、あのサービスを利用し始めたからです。案の定、私の本当に読みたい…

十一月のアフタヌーンティー

秋の午後、クレープが食べたくなったので。表紙の写真にしました。 実は、十月から「うつわ歳時記」のホームページを一新しました。何せ20年前のやり方で更新し続けて、かなり老朽化しておりましたので。 どうぞ「うつわ歳時記」で検索して新しい方のペー…

枯螳螂

目まで枯色の螳螂・カマキリさん。 死んでいるのかと思ったらカメらに目を向けました。おそらく最後の日向ぼこを邪魔してしまったみたい。ごめんね。 昆虫の目はかなり広い範囲を細かく見るようですけど、それほどの情報をあの小さな脳で処理できるのか、い…

白山吹の実

見にくくてすみません。 画面の右下、左上、真ん中にも。じっさいには 黒に近いダークブルーの実です。 山吹と言えば 七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞ悲しき 兼明親王 の、歌が思い出されますが、白山吹は花のはかなげな風情とは裏腹(?)…

秋のタケノコ、冬の花蕨

秋のタケノコ 顔を出したと思ったら文字通り破竹の勢いで伸びるタケノコ。中庭に植えてあるこれは寒竹なのかな。本当は笹の仲間だそうですが、たけのこは細いけどおいしいとか。 しかし、気がついた時にはすでに大きくなっていることが多くて口にしたことは…

芋茎の酢子

芋茎の甘酢ひたし、このあたりでは「すこ」といいます。かってに「酢子」と当て字してます。かわいい音ですね。 お隣の御ばーちゃんからの差し入れです。御ばーちゃんのお漬物や、郷土料理は絶品なんです。いつも、御裾分けいただいている私ってラッキー。 …

時雨の晴れ間にアフタヌーンティー

秋の光って、いいですよね。時雨の晴れ間の、黄色で、斜めで、すぐ消えてしまう一瞬の輝き。 アフタヌーンティーというと優雅な響きですが、私にとっては夜ご飯までの、もう一仕事のためのエネルギー補給という必要に迫られているので、雰囲気より実質重視で…

十月の俳画

ご無沙汰しておりました。はや十月、急に寒くてかじかんでおります。 今月は、木漏れ日の中にポテッと横になってる猫さんです。 家の周りは樹木が多いので壁も床も木漏れ日にゆれています。 句は 鳥影の縦横無尽神無月 おるか 葉のやや少なくなった枝影を横…

長谷川櫂氏講演「わかれの加賀路」

山中温泉こうろぎ橋 山中温泉、山中座で行われた長谷川櫂氏の講演を聞きました。奥の細道の朗読をはさみながらの楽しいお話でした。題は「わかれの加賀路」。良い題名ですね! 氏は、まず、「「奥の細道」を四つに分け、、往路の出発から歌枕を訪ねる前半、…

東方美人

九谷焼美術館へ、立ち寄りました。カフェ「茶房古九谷」の今月のおすすめのお茶の一覧の中に「東方美人」が。 名前にくらっときて飲んでみましたら、これが、美味しいんです。 甘やかな香気、上品な深いコク。台湾の林吉園のお茶だそうです。カフェを訪れた…