やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

菊の花の季節

秋の気配を感じるようなしめやかな雨でした。 上絵をだしました。今回の窯は発色はきれいでした。しかしやや溶けて流れ気味でした。 重陽の節句も近いので菊の花色々。 瓢箪を持った唐子は菊慈童です。 小さめのお椀は、兎が暴れています。 小菊の碗は,you t…

お椀あれこれ

新しいお椀を作ろうと思って、あるものを並べてみました。これまでさまざまのお椀を作ってきました。写真はほんの一部です。 お椀という形は、とても美しいので、作っても作っても飽きません。蕾のようにふくよかで、水滴のように自然です。人にとっての永遠…

百合の影で 

末枯れた百合 飛石の下から、我にもあらず、といった風情で咲き出してしまった百合の花。この辺りでよく見かける百合です。野性の花の中では大きく目立つ、まさに「神は一輪の百合をソロモンの栄華にもまして装わせ給う」と福音書にもある通りの、すっと立ち…

八月の俳画 

絵は秋明菊です 乱雑な絵ですが、温帯低気圧の風に吹かれた庭と、思っておゆるしください。 句は、 ひぐらしや小橋に雲の影を掃き おるか 先日の台風の成れの果てのせいで、木の枝が随分落ちて、翌日の朝、お掃除したんです。橋の下は、いつもの優しいせせら…

午後の読書 「マイトレイ」ミルチャ・エリュアーデ著

碩学、二人目、ミルチャ・エリュアーデ(1907~1986)は学術的著作の他に小説を書いていました。私は、むしろ小説家として好きで、もっと有名になってよい作家だとおもっていましたが、ご本人にとってはどうだったのでしょう、研究は主にフランス語で…

午後の読書 「官能の庭」マリオ・プラーツ

台風の近づいているらしい風の音。隙間風で楽譜が吹っ飛ぶので弾いていられません。 ピアノの蓋の上で読書。 碩学、というと思い浮かべるのは、宗教学者のミルチャ・エリュアーデと、このマリオ・プラーツです。他に、ウンベルト・エーコなんて別格総本山み…

午後の読書 「断片からの世界」種村季弘

外は炎熱の午後。車の屋根で目玉焼きができそう。 オリンピックもそろそろ終わりですね。祭りの後のむなしさに蝉の声ばかりが、やたらにふりしきる。 今日は久しぶりに種村季弘の著作を開いて、二十世紀にもどったような気分です。 「断片からの世界」副題 …

午後の読書

あまりに暑いので、このところ仕事は午前中と夜になってからにしています。 午後の二時から四時くらいまではお茶と読書の時間。 今日はw・g・ゼーバルトの「土星の環」鈴木仁子訳 を読みました。良い作家ですねー。 始めて読んだのは図書館でのことでした…

木槿の花

川の縁の木槿がベランダから顔を出しました。一日でしぼむ儚い花のあでやかさ。 いわゆる宗旦木槿は、もっと花びらが丸い感じがしますから、これは花の底が紅の、野辺の木槿なんでしょうかしらね。 芭蕉の「野ざらし紀行」句に みちのべの木槿は馬に食はれけ…

オリンピックつい見てしまって仕事がはかどりません。陸上競技大好きなんです。普段あまり見る機会がないので、世界最高レヴェルの競技をめにできるのが、私にとってはオリンピック最大の愉しみです。走るのが早いって、素敵ですよね。ホメロスもギリシアの…