やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

畳の上の木漏れ日

畳の上の木漏れ日 冬至の前の、一年で一番暗い季節。 時折、恐ろしいくらいきれいな光が降ってくる。 木漏れ日が、畳の上をさまよう、この朝。 影の枝に、影の小鳥がやってくる。 思い出が、壁を抜けてくる。 冬木立人に耳翼という翼 おるか 音楽に乗って人…

時雨の晴れ間に

古九谷美術館へ搬入に行ってきました。写真の奥の赤絵の徳利、菊の葉型向付、赤絵の菊の模様の片口等々持っていきました。片口の銘は、東籬。「菊を採る東籬のもと悠然として南山を見る 」の、陶淵明の詩からです。赤絵のぐい飲みもそれぞれ、「両人対酌山花…

冬の花蕨

庭の冬の花蕨、まだ花、というか胞子葉を出していませんが、これから大きくなって冬の間地上に姿を見せてくれます。しかし、この辺りはけっこう雪がつもります。繁殖戦略としてはおそろしくまずい選択のように思えます。 しかし、なぜか増えているんです。車…

時雨のランチ

めっきり寒くなって、紅葉はまだ残っているとはいえ、冬隣、という季語が実感されます。 ここで仕事に精を出さないと、本格的に寒い中で冷たい仕事することになりますので、(冷たい釉薬合わせたりするのってすごく大変)午後からしっかり働く予定。 まずは腹…

十一月の俳画

絵はそのまま落ち葉。 句は 木もれ日に影の鳥くる神無月 おるか 神無月のカという明るく緋色を連想させる音とそのあとのン、そしてナというほの暗い音。まさに燃え落ちるような紅葉とその奥の闇を連想させます。 神様のいなくなった世界に影の力がうごめきだ…

窓の外の紅葉

仕事机の前の紅葉がそろそろ終わりのよう。お天気が良かったので障子を張り替えようと、窓からはずしたら、外の紅葉がよく見えます。 緑なのは、美男カズラです、赤い実がついています。 猫の絵描いちゃった障子はどうしようと、悩む。 聞こえるか聞こえない…