やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

庭の朴の花がさきました。 二階に近いので、窓を開けると香りが流れ込んできます。 天上の香りです。 何はなくともこの香りだけで、すべてを肯定したくなります。 今夜は窓を開けて寝よう。 潤低に谺さまよふ朴の花 おるか 潤低は谷底のことです。普通に「谷…

一人でお茶を

午前中に、拙宅で句会をしました。 朝の新鮮な光の中に緑が一入かぐわしい。鶯の歌もかなり上手になってきました。 おっと話が長くなってしまいました。 その時、頂戴したお菓子「花菖蒲」を夕方になって食べました。 加賀市山中温泉のお菓子屋さん「山海堂…

煎茶のお茶会

大寄せの煎茶会がありました。 私も以前習っていた「花月庵流」という売茶翁の流れをくむ流派です。 香煎席、本席 点心席と回ります。お茶もお菓子も、それはお心入りでございました。 どの席も季節の青葉若葉の趣向でさわやかでした。本席には文房飾りもあ…

竹の花が咲いた

不吉といわれる竹の花がさきました。 確かに、禍々しい気配がします。写真はベランダの下にはえているものですが、すこしはなれた 中庭の竹も花をつけています。周期的なものなんでしょう。 この竹は、加賀の金明竹と呼ばれる、黄色に緑の縞の入った瀟洒な品…

五月の歌仙

麗しの五月、山々の緑がこれでもかとばかり綺麗。 さあて歌仙「御代の春」の巻もなごりにはいりました。それにしても虎屋の最中思い出しちゃうな。 先月の初折は花の定座のあと、春の句で終わっておりましたので、無季の長句をおねがいしました。 十二句目は…

伊吹麝香草の天敵

滋賀県の伊吹山は関ヶ原を見下ろす位置にあります。さまざまな歴史をながめてきたことでしょう。 古来から薬草の多い山として知られています。イブキ○○と名のついた植物、つまり固有種も多い。 伊吹麝香草もそのひとつです。麝香というだけあって、奥ゆかし…

春菊の花

「畑で大きくなっちゃって。」と、手渡してくださった花束。明るい色調がこの季節の光の塊りみたいです。 春菊って、こんなきれいな花が咲くんですね。香りは勿論春菊の香り。 水揚げのため切り戻した茎が流しの三角コーナーに一杯ですが、何の違和感もなく…

母の日に

昨夜、ちょっと遅くまで仕事したせいか、目がさえてねむれませんでした。 それで、なんとなくピアノを弾いていましたら、ふいに母のことを思い出しました。 私の下手なショパンのノクターンで、母は泣いてくれたんです。 それからあとは、 死ぬときには一生…

五月の俳画

家から川沿いに少し歩いたところに、三本の欅の木があります。 欅の若葉は明るい色調で木々のそれぞれの若葉の中でも目立ちます。 夕暮れ、散歩していたら、根本はすでに暗かったけれど、夕陽が梢に残っていました。 鉛筆でちょっとスケッチ芯てみたけれど闇…

五月の表紙

五月晴、やや涼しい。 ニュースでは各地の混雑ぶりが報道されていますが、ここは静かです。川の音と鳥の声。 先日カワセミをみました。鶯はあまり鳴きません。小鳥たちは巣作りに いそがしそうです。 そして、山菜採りのシーズンです。

九谷焼美術館のテラス

連休中はびっしりお仕事!の、つもりでしたが、気ばかり焦ってあまりはかどりません。 気分転換に九谷焼美術館へ行って、呉須赤絵などサラッと眺めて、カフェに入りました。 良いお天気だったのでテラスで中国茶をいただきました。 公園の緑を独り占めです。…

黄金の五月

晴れたので山水を汲みに出ました。 山道を風が渡る。何か、花の香り。 緑と金に輝く風です。 ランボーの詩「黄金時代」をおもいだします。詩を怒鳴りながら山道を行きます。熊よけ です。 この詩についても、ほぼ毎年書いてますよね。拙訳も毎回のことですか…

令和一年五月一日雨

しとしとと冷たい雨が降り続いています。 「こんなに寒いわけはない。気のせいだ」と思って我慢してたら風邪ひきました。 頭痛がするのでゆるゆる仕事しています。 新緑がきれいです。 赤絵のトカゲも目を潤ませておりまする。 世間は改元のニュースで盛り上…