やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

柚子の香り

時雨に煙る柚子の木の、 濃緑の葉陰に黄金の実。 ことしは豊作なのかしら。柚子の香りは渋みがあって、奥ゆかしい。初夏の柚の花の香りも、さわやかで捨てがたいけれど、皮に刃を入れたときの清冽な香は、圧倒的です。ほんの一片でお料理のグレードが上がり…

能登ヌーヴォー

十一月の第三木曜 言わずと知れた、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日です。今年はあちらも大変らしいけど。 能登ワインのヌーヴォーも解禁だそうで赤を一本いただきました。能登ワインは牡蠣に良く合います。今夜は牡蠣鍋かな。 器は先日個展会場にお伺いした…

錦窯をだしました

上絵の窯を出しました。赤絵や色絵でにぎやかです。それで錦窯とも呼びます。 天地のうららや赤絵窯をいづ 水原秋櫻子 上絵の窯を出すたびに思い浮かべる一句です。新しく生まれた器を寿いでくれるようでうれしいので。 赤の発色はどうだろう。色絵は流れ落…

ヌマガエルさん、黙想中

面壁○年。動かざること山のごとし 。壁に向かって深い瞑想にふけっているらしきヌマガエル。日暮のコンクリートの床は、さぞ冷たかろう。酔狂でしているともおもえない。 変温動物としては命がけでは? エジプトの神秘とはエジプト人自身にとっての神秘であ…

紅葉狩り 石川県那谷寺

紅葉狩り猿も小籠を欲しがらず 時雨が通り過ぎた、洗い立ての風景。こぼれる光に誘われて那谷寺の冬紅葉を見に行きました。おさるさんも紅葉まみれ。時雨の最中は、きっとまさに 初時雨猿も小蓑を欲しげなり 芭蕉 という姿だったことでしょうね。 那谷寺では…

俳画 枯れ菊

写真見にくくてすみません。 青磁の鶴頸花活けに枯れ菊。 菊は少し萎れてきたくらいが好き。野菊の淡い紫も、枯れるにつれてやや色を深くして、金茶色に枯れきった花びらと二色になるのも、きれい。句は 鳥渡る命毛ばかり残る筆 おるか 第一句集」「夏の庭」…

上絵窯反省会ランチ

午前中にまだ暖かい上絵の窯を出してチェック。 今回少し少なめだったけれど、納期の迫っているものがあったので焼きました。 う、それなのに、何ということでしょう、窯の天井の煉瓦クズが落ちてる。 必要な数が取れなくなっちゃった。 どうもどこかで小悪…