やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2022-01-01から1年間の記事一覧

雪国だった。

目を覚ましたら、雪国だった。 冷え込んでいるな、とは思ったのですが、例年よりも早い積雪です。 うっかり、食料や日用品を備蓄しておくの忘れていた、というか、まだ大丈夫だろうとたかをくくっていたのを反省しました。明日は、出かけられるかしら。 でも…

上絵を焼きました。

色絵を窯から出しました。まだ暖かい器は、冬の日差しの中で小さな音を立てます。クスッと笑うようなかすかな音です。 兎さんの図柄は、来年の干支なので、いろいろ描いてみました。今回は残念ながら焼き直しが多くて、これっぽちしか、取れなかった…辛い。…

12月の俳画 日向ぼこ

句はずいぶん昔に作ったものですが、 天網のかくもやはらか日向ぼこ おるか 天網とは、天の神様が張り巡らした網。「天網恢恢疎にして漏らさず」と、ことわざに言います。網にかかる、というのがあまり心地よい印象ではないので大概、悪い行いが、天の配剤に…

うつわ歳時記12月

12月の食卓 またもや、ホームページのアップロードにてこずってしまっています。とりあえずこちらに12月の食卓の写真だけ乗せておきます。

そのピアニストの名はティエリー

コロナで外出を控えるようになって、気晴らしにピアノを弾く時間が増えました。母に手ほどきをしてもらって、ちゃんとした先生についたこともない自己流なものですから、ユーチューブでいろいろなピアニストの演奏を聴いては物まねしています。 ショパンのノ…

若狭路、冬隣

紅葉かつ散る若狭の道。海のある奈良と言われる小浜の古刹明通寺の国宝の三重塔が今日は開かれています。散り敷いた紅葉がきれいだけれど、石段が滑って怖い。右の、こちらも国宝の本堂には、薬師の脇に、降三世明王と深沙大将の御象が並んでいます。坂上田…

年縞博物館へ

福井県三方上中郡若狭鳥浜町 年縞とは漢字の通り、年ごとに積み重なった土の層が縞になってみてとれるもののこと。 木の年輪が年によって成長が違うように、年縞もそこに含まれる花粉などから、その年がどんな気候であったかなど様々な情報がよみとれます。 …

サワガニ

これでも威嚇のポーズ…かわいい。 小春日に、ついふらふらと出歩いていたサワガニ。 冬眠の場所がきまらないのかな。 今年は柚子も柿も不作だから、川に落ちてこないのね、クラムボン。。 四十雀の声がする。魚も人には聞こえない声を出すっていうけど、サワ…

紅葉の鶴仙渓

あやとり橋から渓谷を見下ろす 興は山中温泉の川沿いの遊歩道、鶴仙渓の紅葉を見に行ってきました。 いつも連句をしている芭蕉の館の裏手の道をたどるとすぐあやとり橋です。紅葉はそこから上流の蟋蟀橋までのあたりが見ごろだと聞きましたので、ぶらぶら歩…

今月の猫さんは

頭が大きい 上から見たところを描こうと思ったけど、これでは頭のでかい猫さんなだけ。 まだ濡れているうえに書いたので文字もにじんで読みにくい。やれやれ。 句は 小春日のもとも深きに猫すわる おるか 句も、拙速というかお恥ずかしい。 なぜ、かくも大急…

上絵だしました。

秋うらら 麗らかな秋の日、上絵を出しました。ざっと見たところ問題なし、よかった。 唐子遊びのお椀は、豆彩という、染付の線描の上に上絵を重ねる技法です。見込みにも菊の莟がえがいてあります。 つまりこの楽しく遊んでいる唐子は菊慈童です。子供がお酒…

蔦紅葉

窓の外の蔦紅葉に驚いて、もう十一月だったなと、自分のうかつさに又驚く。 このところ日当たりの良い窓に寄って、ミステリーを読み漁っています。理由は「毎月980円で読み放題」という、あのサービスを利用し始めたからです。案の定、私の本当に読みたい…

十一月のアフタヌーンティー

秋の午後、クレープが食べたくなったので。表紙の写真にしました。 実は、十月から「うつわ歳時記」のホームページを一新しました。何せ20年前のやり方で更新し続けて、かなり老朽化しておりましたので。 どうぞ「うつわ歳時記」で検索して新しい方のペー…

枯螳螂

目まで枯色の螳螂・カマキリさん。 死んでいるのかと思ったらカメらに目を向けました。おそらく最後の日向ぼこを邪魔してしまったみたい。ごめんね。 昆虫の目はかなり広い範囲を細かく見るようですけど、それほどの情報をあの小さな脳で処理できるのか、い…

白山吹の実

見にくくてすみません。 画面の右下、左上、真ん中にも。じっさいには 黒に近いダークブルーの実です。 山吹と言えば 七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞ悲しき 兼明親王 の、歌が思い出されますが、白山吹は花のはかなげな風情とは裏腹(?)…

秋のタケノコ、冬の花蕨

秋のタケノコ 顔を出したと思ったら文字通り破竹の勢いで伸びるタケノコ。中庭に植えてあるこれは寒竹なのかな。本当は笹の仲間だそうですが、たけのこは細いけどおいしいとか。 しかし、気がついた時にはすでに大きくなっていることが多くて口にしたことは…

芋茎の酢子

芋茎の甘酢ひたし、このあたりでは「すこ」といいます。かってに「酢子」と当て字してます。かわいい音ですね。 お隣の御ばーちゃんからの差し入れです。御ばーちゃんのお漬物や、郷土料理は絶品なんです。いつも、御裾分けいただいている私ってラッキー。 …

時雨の晴れ間にアフタヌーンティー

秋の光って、いいですよね。時雨の晴れ間の、黄色で、斜めで、すぐ消えてしまう一瞬の輝き。 アフタヌーンティーというと優雅な響きですが、私にとっては夜ご飯までの、もう一仕事のためのエネルギー補給という必要に迫られているので、雰囲気より実質重視で…

十月の俳画

ご無沙汰しておりました。はや十月、急に寒くてかじかんでおります。 今月は、木漏れ日の中にポテッと横になってる猫さんです。 家の周りは樹木が多いので壁も床も木漏れ日にゆれています。 句は 鳥影の縦横無尽神無月 おるか 葉のやや少なくなった枝影を横…

長谷川櫂氏講演「わかれの加賀路」

山中温泉こうろぎ橋 山中温泉、山中座で行われた長谷川櫂氏の講演を聞きました。奥の細道の朗読をはさみながらの楽しいお話でした。題は「わかれの加賀路」。良い題名ですね! 氏は、まず、「「奥の細道」を四つに分け、、往路の出発から歌枕を訪ねる前半、…

東方美人

九谷焼美術館へ、立ち寄りました。カフェ「茶房古九谷」の今月のおすすめのお茶の一覧の中に「東方美人」が。 名前にくらっときて飲んでみましたら、これが、美味しいんです。 甘やかな香気、上品な深いコク。台湾の林吉園のお茶だそうです。カフェを訪れた…

月を待つ。ロラン・バルト「喪の日記」「鹿島詣」

月を待つ心 少し雲がでてきたようですが、こんやは中秋秋の名月が見られそう。 毎年、山の薄を切ってお供えするのですが、今年はまったく穂が出ていませんでしたでした。暑かったからでしょうか。 遊兎碗に白玉団子とイチジク甘露煮。甘露煮とはいっても自家…

九月の俳画

九月になって、蝉の声より虫の声が良く聞こえるようになりました。 青猫の見つめる先にいるのは、蝉かトンボか。 以前かっていた猫は、トンボはとって食べていましたが、蝉はきらいみたいでした。 天地(あめつち)の色をあつめて毒きのこ おるか 茸の色って…

鶏頭の…

鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規 近代俳句の濫觴を飾る句としてあまりにも有名な子規の句。不思議な句ですよね、幻視なんでしょうか。 鶏頭の鮮やかすぎるほどの色彩とグロテスクともいえる花の姿、それが十四五本もあったら、うなされるレヴェルです。…

雨の日

窯場の片隅に 失敗したものたちが、 ひっそり列を作っている 雨の日 右側の素焼きの棒は、窯の中で使う道具。すべて手作り。

秋の水

家の前を一筋の川が流れています。一日はそのせせらぎの音の中で明けてはくれて行きます。 普段はいたって穏やかな流れですが、昨今のような大雨の時は、川底を岩の転がる音がして、恐ろしい気もします。 水は山の畑地を潤した後、村落の家々の間を縫って田…

ダンボール怪獣たちのいるところ

気が付くと八月もそろそろ終わり。会期が今週末までだった、「玉田多紀展 呼吸するダンボール」を、見てきました。グロテスクでも、愛嬌のある怪獣たち。あ、ハシビロコウもいましたね。蜘蛛がいっぱいぶら下がってる「鬼滅の刃」のシーンみたいな部屋もあり…

上絵を出しました

熱い! 一昨日、焼いた上絵の窯を。夕方になって出しました。残暑というも愚かな暑さの中、窯の中はまだまだ暑い、いや熱い。冷め切れの心配はない、と前向きに考えましょう。 さりながら、絵柄はやや秋めいた感じかな? 色づいた木の葉の豆皿、そして「月見…

銀山の夏

銀山、ギヤマンと読み習わしています。夏は、ガラスの器が何といっても涼し気です。 今加賀市の丸八製茶場のギャラリーで金沢のトリブーショイ硝子工芸社の作品展が開かれています。器は使いやすそうで、オーナメントは愛くるしい。 写真のうつわの淡いセピ…

爪伸びてるよ!

各地で大雨の被害がニュースになっていますが、こちらは今のところ大丈夫でした。 夏バテなのか、どうもだらけているので、やる気満々の猫さんを描いてみました。 爪伸びてるよー!