やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2009-01-01から1年間の記事一覧

なめこちゃん

今朝、勝手口の横においてありました。ナメコの木。 まるで「ごんぎつね」の贈り物みたい。 おかげさまで好きな時に新鮮な、ナメコをたのしめます。おとなりのおじーちゃんありがとう。 ことしは秋にいっぺん生えて、こんな師走もおしつまるころになって、ま…

蕪寿司

春の七草の「すずな、すずしろ」は蕪と大根だそうですね。日本人には昔々から親しい大切な野菜の代表でしょうね。蕪と焼き畑農業の関係など興味はつきません。付合いが長いから各地に独特の蕪や大根があって、それがまた楽しいですね。この季節に欠かせない…

落葉松

村はずれで拾った落葉松の枝 小さな薔薇の形の松ぽっくりをいっぱいにつけていてかわいい。 落葉松 北原白秋 からまつの林を過ぎて からまつをしみじみと見き。 からまつはさびしかりけり。 たびゆくはさびしかりけり。 からまつの林を出でて、 からまつの林…

雪景色

久々に雪国らしい雪景色。 柿の実の一つ一つに綿帽子。 この木は渋柿だけど、こうして雪や霰に会うたびにだんだん甘くなるらしく、小鳥たちも時々チェックにやってきます。小鳥さんたち、きゅうな大雪で大変だろうけど、春までがんばってね。 こちらもそろそ…

西王母椿

椿の原産地は日本。そのせいか、沢山の品種がありますね。各地にそれぞれの名花もある。金沢を代表する椿といえば西王母。上品なピンク色で私も大好きな花です。一輪挿しに生けていた花が落ちたのを、あまりきれいだったのでお盆の上に置いていたらそのまま…

枇杷の花

重い蜜の香りに誘われて歩いていたら、枇杷の花が咲いていました。 毛皮のようにモコモコの蕚を着込んで、身をよせあって、いかにも防寒対策怠り無しといった恰好です。 枇杷の蜂蜜は風味がよくて大好きなのですが、何故だか今年はミツバチを見かけません。…

樫尾正次展にいきました

洗い晒されて真っ白な雲が梢にかかっていました。不思議なほどいいお天気だったので、福井県の金津創作の森美術館まで行ってきました。 日本のペーパー・アートの先駆者、樫尾正次と鉄と塩の村岡三郎の二人展が開催されています。樫尾の紙というかろやかな素…

猫ペンダント・トップ と虎の子箸置き

虎の子箸置き。玉取りトラです。中には玉と遊ぶなんて子供っぽいよとお澄まししてるのもいます。後ろ向きになってるのも。 虎の子の嫌ひな虎の子 でもやっぱり虎の子は虎の子で ただ 向かうむきになってゐる虎の子 金子光晴をパクって見てもやっぱりオットセ…

冬苺

冬も鮮やかな緑の葉っぱと真っ赤な実。山道をクリスマス・カラーに彩ってくれる冬苺。木苺の仲間らしくつやつやのつぶぶつぶがかわいい。 口に含めばひたすら酸っぱいけれど、食べられないほどでもない。なんだか身体によさそうな気もする。「風邪のシーズン…

那谷寺の冬紅葉

久しぶりに晴れ間がみえたので、ちかくの那谷寺へ冬の紅葉を見に行きました。 末枯れた風情が渋い、ともいえる。 「奥の細道」にも 石山の石より白し秋の風 芭蕉 と詠まれた景勝地です。写真では時雨に濡れてちょっと灰色っぽいですが普段はもっと白く輝いて…

我谷盆(わがたぼん)

紅葉の上を時雨が通り過ぎる、そんな北陸らしい空模様の日でした。我谷盆の展覧会を見てきました。工芸家黒田辰秋が「民芸木工の典型」と賞し、白洲正子はじめさまざまな方がその風合いに魅せられて一文を草している我谷盆。ここ加賀市山中の我谷で作り出さ…

行楽日和 ミホ美術館若冲展 滋賀県立陶芸の森陶芸館魯山人展

7日土曜日、うっとりするような行楽日和にめぐまれて、滋賀県のミホ美術館「若冲展」と県立陶芸の森陶芸館の「魯山人展」に、行ってきました。 第二名神で信楽ICまでの早かったこと!昔は信楽から琵琶湖へ水口のあたりを車で行くのは気が遠くなるほどの道の…

これななんでしょう?

さて、これはなんでしょう。お皿の直径は15cm強です。 月の雫?酸性雨に泣く石仏の涙? いえいえ、これは本窯の中で、溶けて流れ落ちて、そして固まった。釉薬なんです。 わずかに青みを帯びた白い粒。ちょっときれいでしょう? 当然、釉薬の流れ落ちた器…

悼 クロード・レヴィ=ストロース

「神話的思考、それはわれわれに凸面鏡をさし出し、そこに、思考のからくりのいくつかを量感にあふれ具体的でイメージ豊かな仕方で拡大して映し出すのである。」レヴィ=ストロース(ヒバロ版[トーテムとタブー] 文化人類学者クロードレヴィ=ストロース氏…

久窯句会

市内の久窯、中村久一さんの工房で句会をさせていただきました。雑木林の紅葉の中、木の香りもすがすがしいお家です。今日は烈しい突風の吹く寒い日でしたが土間のストーヴに赤あかと火が燃え、絶品のお鍋がかかっていました。 句会もそこそこに奥様けい子さ…

朝顔の種を採る

夏の間緑の日除けになってくれていた朝顔。すっかり枯れて種が沢山つきました。今日はお天気がいいので種を採ります。 以前は青いの白いのと分けて採っていましたがいまはもうごちゃごちゃです。花の色も混じってしまいました。まだ熟していないのもあるので…

加賀棒茶製茶場ギャラリー

午前中のうっとりするような秋の日が午後からは少し曇ってきました。今年の紅葉はきれいになりそうですね。白山は今紅葉の真っ盛りのようです。 製茶場ギャラリーでの展示会も残すところ2日になりました。 足を運んでくださった皆様ありがとうございました…

ユタンポ用意

うつろいやすい秋の日の、陽だまりを捜すのも億劫になってくると、ユタンポ所望の季節になります。 午前中はここでユタンポカヴァーのボンボンと遊んだりお友達とまったりすごすのがミケの日課です。 ミケ御製一首 もの言わぬ友あたたかしテディ・ベアとウサ…

ホトトギス 二種

久しぶりで裏庭に回ってみたら、台風に倒された野草にうちまじって、ホトトギスが咲いていました。 しばらく忙しかったので、何の世話もしないでいたのに。倒されたまま雨風にうたれていたというのに。 秋草の美とは、野分に倒された後にこそとみつけたり。 …

秋の香り

今日は嬉しいプレゼントがありました。篭一杯の秋の香りのリースです。 陶芸家中村久一氏の奥様からいただいたこの秋の収穫リース、なんて色鮮やかなんでしょう! しばらくお会いしていなかったので、お元気そうなお顔を見ることが出来たのがまず嬉しいこと…

俳画です

ちょっとお恥ずかしいけどお見せしますね。こんな感じです。俳画といっても器の下敷き用なので。 俳句は以前作った句を使いました。午後からは荷造りしなくちゃならなかったので考える暇がなかったんです。

錦秋の器

ホームページでも紹介いたしましたが、8日から27日まで市内の加賀棒茶製茶場ギャラリーで秋の展示会をいたします。 ここのギャラリーはいつでもお茶を焙じる良い香りがして、大好きなところなんです。 錦秋の器展と銘打っているので紅葉の文様を沢山描き…

木の実いろいろ アケビ 栗

散歩の途中に山の木の実を拾うのは、楽しい。お腹の足しになるほどは無いけれど山の生き物達のお仲間気分です。 青いイガの中から頭を覗かせた栗の艶、アケビのアメシスト色の深くてしかも澄んだ色調はなかなか描けません。 アケビはお隣のおじーちゃんから…

つくばね

つくばねの実がなりました。 枝にある時はこんな具合なんです。 お正月まで取っておくとその頃にはちょうど羽子板でつく羽のように実の部分が黒くなります。 谷の奥の小高い所に生えています。この実がハラハラ散ってゆくところみたいものです。 10月8日…

水引草

山里に秋は急ぎ足で近づいています。 道路の脇に秋の花いろいろ。水引草の色がとても濃かったので大壺に山盛りにしてみました。 子供のころ読んだお話です。神様が世界中の植物の花を創造しているとき水引草はとても控えめだったので一番お終いになってしま…

頭寒足熱

秋日和かな座布団に坐り皺 おるか 秋の日はまだまだ暑い。といっても、風の通り抜けてゆく部屋の陰はちょっと涼しすぎる。ミケは手足を温めながら昼寝。頭はぎりぎり日陰。 賢い、というべきなのだろうか。せこいような気もする。

プチ・トマトちゃん

おじーちゃんのプチ・トマト、あまりきれいだったので写真を撮りました。 自分で作ったトマトなら、一個づつ小皿にのせて愛しんでたべたいですよね。 ランボーが椅子のクッションからはみ出した藁に、過ぎ去った太陽の残光を愛しんだように、日照時間の少な…

小さな秋

畑の夏野菜もそろそろ終わり。 プチ・トマトの枝を、お隣のおじーちゃんが工房のドアにひっかけておいてくれました。蕪村の句に 鮎くれて寄らで過ぎ行く夜半の門 蕪村 が、有りますが。トマトくれて寄らで過ぎ行く夕方の門でございました。 おじーちゃんいつ…

加賀梨

加賀は人も知る梨の産地です。春の、梨の花咲く夜は一面の梨畑に誘蛾灯が灯って幻想的です。中国の人は梨の花を好むとみえて、あの白い花を楊貴妃の泣き顔に譬えていますね。たしかに山桜のように若葉の中に花房がついて、その葉がまた梨色から紅色までカラ…

酸漿 ほおずき

窯場の壁に沿って、ホオズキが色付きました。ホオズキは茄子科なのに、毎年同じ場所で、白い紙を切ったような頼りない花をつけて、ちゃんと実もなります。茄子は嫌地といって、おなじ土だといやがるものですが。 茄子の紫も、濃くて強烈ですが、酸漿の朱色も…