やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

長谷川櫂氏講演「わかれの加賀路」

山中温泉こうろぎ橋 山中温泉、山中座で行われた長谷川櫂氏の講演を聞きました。奥の細道の朗読をはさみながらの楽しいお話でした。題は「わかれの加賀路」。良い題名ですね! 氏は、まず、「「奥の細道」を四つに分け、、往路の出発から歌枕を訪ねる前半、…

東方美人

九谷焼美術館へ、立ち寄りました。カフェ「茶房古九谷」の今月のおすすめのお茶の一覧の中に「東方美人」が。 名前にくらっときて飲んでみましたら、これが、美味しいんです。 甘やかな香気、上品な深いコク。台湾の林吉園のお茶だそうです。カフェを訪れた…

月を待つ。ロラン・バルト「喪の日記」「鹿島詣」

月を待つ心 少し雲がでてきたようですが、こんやは中秋秋の名月が見られそう。 毎年、山の薄を切ってお供えするのですが、今年はまったく穂が出ていませんでしたでした。暑かったからでしょうか。 遊兎碗に白玉団子とイチジク甘露煮。甘露煮とはいっても自家…

九月の俳画

九月になって、蝉の声より虫の声が良く聞こえるようになりました。 青猫の見つめる先にいるのは、蝉かトンボか。 以前かっていた猫は、トンボはとって食べていましたが、蝉はきらいみたいでした。 天地(あめつち)の色をあつめて毒きのこ おるか 茸の色って…

鶏頭の…

鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規 近代俳句の濫觴を飾る句としてあまりにも有名な子規の句。不思議な句ですよね、幻視なんでしょうか。 鶏頭の鮮やかすぎるほどの色彩とグロテスクともいえる花の姿、それが十四五本もあったら、うなされるレヴェルです。…

雨の日

窯場の片隅に 失敗したものたちが、 ひっそり列を作っている 雨の日 右側の素焼きの棒は、窯の中で使う道具。すべて手作り。