やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

里山歳時記

新緑の美術館カフェで

新緑の眩いばかりの公園を抜けて、九谷焼美術館に行ってきました。カフェでいただいたのはジャスミンの香りの中国茶白龍茶です。 豆皿とぐい飲みもずいぶん昔造ったものなので、我ながら懐かしい気がしました。豆皿には気の利いたお茶請けが乗っていたんです…

亀軍団

亀さん箸置き 染付のまずは線描。かわいたところでダミ(濃いところ薄いところと塗り埋める)をします。右側の黒く見えるのがその状態です。 その上に釉薬をかけて本焼きをすると、その下の青い色の亀になります。焼かれて一回り小さくなるんです。動物を作る…

白い花のころ 山芍薬、一輪草

山芍薬 日本原産の野趣と気品を併せ持った芍薬。薄紙のような透き通った白は三日と持ちません。写真のように完全に開いてしまえば明日には散ってしまうことでしょう。儚い。 木漏れ日に閉ずるさ知らず山芍薬 おるか 白花延齢草 この花もなかなか増えてくれま…

赤絵金彩、廃園の薔薇

久々に、赤に金彩で描いてみました。お寿司屋さんの湯飲みのような大きなお湯呑みとと小さな杯。模様は薔薇なんです。 九谷焼美術館の金際の間においてある作品もそうですが金彩はキッチリ丁寧なものが多いですね。高価な材料なので、大事に大事に使いたい気…

筍ご飯

これでもかとばかり筍の入った筍御飯。 京都の料亭八百忠さんからいただいた筍。さすがに「えぐみって何のことかしら?」とでも言いそうな貴婦人のごとき筍でした。 贅沢にタケノコ三昧のランチ。 さりながら竹の子御飯というよりは。竹の子に御飯がまぶして…

汚れちまった悲しみに

あの純白の花弁が、いまや、…。 しかし、美しいままでいてくれというのは残酷な願いです。 この世にあれば汚れるのも、また一興。 汚れつちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れっちまった悲しみに 今日も風さえ吹きすぎる 中原中也 中也も、その悲し…

花の日の

北陸もソメイヨシノは満開になりました。美術館の前の公園の、橋の上からの眺めです。屋根の付いた橋なんです。 ソメイヨシノのいかにもその下に死体の埋まっていそうな、狂ったような咲きぶりも嫌いじゃないけれど。 あまりどこでもこればかりで、多少変化…

うちのオガタマと辛夷

うちのオガタマと辛夷 軒に近い。枝が屋根にかかりそう。でも辛夷の花を近々と観察できます。良い香りです。 オガタマの花の眩い白。もくれん科には珍しい常緑の木です。背が高すぎてよく観察できません。 朴の木は今年は少し花が少なそう。ハクモクレンも今…

辛夷の花は天上に

クリスマスローズとイチゲ

とある山中のクリスマスローズの秘密の自生地…、ではなく我が家の庭の風景です。 クリスマスローズって地植えで増えるものなんですね。何の世話もしないのに、年々増えてくれます。その後ろ、蕾の写真を挙げた紫のイチゲです。こちらも毎年じわじわテリトリ…

キクザキイチゲ

我が家の庭に春を知らせてくれるキクザキイチゲ、の紫花。 莟は小さくて、淡い色合いもきれいです。葉っぱも海老茶に赤紫の影が下りたような気品ある色合いですが、何といいますか、いかにも毒草っぽい。 正直なのでしょうね、だって毒草なんですから。 キン…

ヒヤシンス

冬枯れの季節には、身近に生命の気配が欲しくて、ついやってしまいます。ヒヤシンスの水栽培。 「一粒の麦死なずは」じゃないけど一個の球根が崩壊しながら必死で花を咲かせようとしている。残酷なことをしてしまったようで後悔します。でも春ってそういうも…

たんぽぽ、雪国仕様

冬葉ロゼットの間に太陽の欠片のような明るい黄色。たんぽぽを見るとようやく春が来たとうれしくなります。 御覧の通り茎がほとんど見当たらない。雪国ならではの姿でしょうね。この間まで残雪の下になっていた場所なので。もっと暖かくなるころには茎も伸び…

早春の草花 黄連

庭の隅の小さな流れの両側に、いつの間にかひっそり咲いている白い花。 漢方薬に使われる黄連です。まっ白で細い花弁が線香花火のよう。その通り儚く消えてしまいます。 やはり早春に咲いてくれる一輪草とおなじキンポウゲ科の植物です。この科は毒草が多い…

蕗の薹見ーつけた

春のように暖かな一日でした。残雪も大方消えて、緑の草の芽が愛らしい。 蕗の薹見ーつけた。まだ小さなフキノトウ。摘むには可哀そうかな。 蕗の薹切れば雌花でありしかな おるか ご存知の通り、蕗の薹には雄花と雌花がございます。 写真の蕗の薹さんは雄花…

春の雪。溶けゆく

一晩にけっこう積もりましたが、やはり春の雪ですね。お日様が出るとみるみる溶けてゆく。 植木鉢の上の雪兎と猫も、みるみる溶けて哀愁があります。もう一匹子犬が右側にいるんですけど、目が片方落ちてかなり哀しい姿になってきたので遠慮しました。 猫の…

春よ来いニャゴニャゴ

猫のお雛様たち大集合。 「小さきものは、みな うつくし」と清少納言さまもおっしゃいましたが、たしかにそうかも。 まあ、猫さんは巨大だろうが何だろうが、みなうつくしですけどね。 猫のお雛様たちもパーティーに興奮して、捧げもののお魚を取り落とした…

稲荷寿司の日

今日は稲荷寿司の日なんですってね。もう今では、何の日でもない日というのはあるのかしらと思うくらい、さまざまな○○の日があります。 土用の丑の日のウナギで一大ブームを起こした平賀源内さんも、「こんなことになろうとは!」と、天を御仰ぎになることで…

二月の俳画 節分草

節分草は憧れの花の一つです。北陸では見たことがありません。よく似たハクサンイチゲや一輪草、二輪草は庭にも咲いてくれますけれど。想像で描いたので巨大化してしまいました。 句は、節分もすぎましたが、追儺の句 追ふもののいつか追はるる追儺かな おる…

うなされる…。

畏れ多くも ゴトンと郵便受けに音がして、本が届いた。 差出人のお名前を見てビックリ、瀬戸内寂聴様から。 封筒の中には寂聴様の甥御様の句集が入っていました。 私は詩を読むのが好きです。漢詩も短歌も、もちろん俳句も。 だから、本を送っていただけるの…

冬木の芽

寒晴れ。そしてあたたか。すごい空の青。 辛夷の花芽は、冬の間、銀色の毛皮のコートをしっかりまとっています。 春になってコートの裂けめから純白の花の裸身をのぞかせるときも、ある日はらりと脱ぎ捨てるときも、言うに言われずエロチック。 山並み遠に春…

この盃を受けてくれ

この盃(実際は大鉢)をうけてくれ 天がなみなみ注がしてくれた 雪に霙のまじりもあるぞ そうね さよならだけが人生 だから、そのうち言うでしょう ああ去年の雪いまいづこ 勿論 井伏鱒二の名作パロです。失礼いたしました。 ou sont les neiges d'antan f vil…

上絵を出しました。紅梅等等

先日来の雪もようやく一段落して、今日は日差しが部屋の奥まで届いています。 家の前の川は雪解けのせいか茶色に濁ってスゴイ勢いです。その色を見て「これがミルクティーだったらどんなにいいだろう」とばかなことをかんがえる。 上絵を窯から出しました。 …

雪に負けない花

雪掻きをしていたら、折れそうな細い枝先に、臘梅の花。 旧暦の十二月、臘月ころに咲くのでこの名前なのだそうですね。花びらが、かじかんで寒そうですが、顔を寄せれば、たしかに蝋梅の香りがします。生きて居るしるしに放つ香りの清冽さ。水仙に似た、少し…

大雪!

夜になっても雪が降り続いています。 明日は嫌でも雪掻きしなくてはならないでしょうね。 力仕事はきらいでもないのですが、その後、手がばかになってしまって、デリケートな絵付けができなくなるので困ります。 雪に来て多くの小事はずしけり 赤尾兜子 これ…

俳画を届けに、

加賀市動橋の加賀棒茶製茶場のカフェ実生まで、俳画を届けに出かけました。きれいな室礼のまえでお茶。美味しい上生菓子にお正月の大福茶、このあと「お時間が御座いましたら」ともう一煎いただいて、お値段の話もなんですが、これで五百円って破格のお安さ…

あけましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。 新年になりました。良い一年になりますように。 御年賀に、美牛さんを描いてみました。ハハハ。一枚一枚描いていますから、それぞれちがうんですよ。いろっぽ流し目牛とかもいたんですが、まあ、健康的な牛を選んでみまし…

さよなら2020

滅びゆくものは美しい。 大晦日、窯を焚きながら、掃除をしています。花を活け替えて、枯れた花を捨てようとしたら、捨てられない。美しすぎて。 凋落とは、かくも、あえか。命を終えるとは、どんな小さなものでも厳かですね。 2020年は、未来のいつの日か、…

美男葛の冬紅葉

押し詰まってまいりました。そろそろ御用納めのところもおおくていらっしゃるのでしょうね。こちらは、…ついに大晦日に窯を焚くことになりそうです。 ひとえに自分の計画性の無さのせいですので、ぼやいてもはじまりませんね。 ところで、仕事場の窓から、あ…

クリスマスイヴ

パネトーネとヴァン・ショーで、しずかなクリスマス・イヴ 先日の雪はもうところどころに残っているだけですから、ホワイトとはいえませんけど。 子供のころはクリスマスがうれしかった。祖父母はクリスチャンでしたから、子供らしいプレゼントを考えるのも…