やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2012-01-01から1年間の記事一覧

雪の道

水を汲みにでると、真っ白な雪の山道。雪が音を吸い取っているのでしょうか、とても静かです。 ところどころ足跡があります。タヌキかな?犬かな?小鳥の足跡もあります。たまに兎の特徴のある足跡もあります。返りに自分の足跡を見るとあっちへフラフラこっ…

紅梅茶漬け

以前、檀れいさんがいらした時に、手に取ってくださった紅梅茶碗。 使っているうちに、縁が欠けてしまいました。 金継ぎにだしていたのが、先日出来上がったのでさっそくテーブルに乗せました。 ウフ、思ったとおり、紅梅の赤に金が良く映える。 とりあえず…

ホワイト&ブルー クリスマス

♪I'll have a blue chrismas without you~♪ 目をさましたら、なんと大雪!家に足止め状態。 ホワイト・クリスマスもここまでになるといやだなぁ。 これではケーキを買いにもいけません。 こうなったら飲んでやる~! ツナのマリネで一人ぼっちのキール・ロ…

残雪の宴

角皿をかたむけて、ズズーッと落ち葉入り水をいっぱいやった残雪さんです。そう、残雪さんの宴でした。 雪はさまざまないたずらをしてくれます。割れると危ないのでこの角皿も取り上げました。けっこう重いお皿なんですよ。大きさは25センチ角くらいです。…

木守り柿

果実を収穫する時、てっぺんの一顆を木に残して、木守りにする、という風習があります。 深い意味は知りませんが、なんとなく、その木や自然への感謝の気持がこめられているようで、ちょっと良いなとおもいます。 家の裏山の柿は渋柿なので、てっぺんだけで…

雪国のおやつ

今月のホームページは福井名物おろし蕎麦。雪国名物、勿論デザートもございます。雪を見ながら炬燵で食べる水羊羹です。 水羊羹というと普通夏のお菓子ですが、こちら福井及び加賀でも、水羊羹は冬に食べるものなんです。また、美味しいのよ、暖かい部屋でい…

12月の俳画

早いもので、もう、師走。 午前中に慌てて俳画を描いて、加賀棒茶製茶場まで持って行きました。 句は 樋走る小鳥の音も冬日暮 おるか 毎日午後になると、四十雀やヤマガラや小鳥が群れになってやってきます。ベランダに撒いた餌をつついてみたり枝から枝へ飛…

赤い部屋

京都市美術館の「エルミタージュ展」行ってきました。 マチスの「赤い部屋」が見たくて。 どうしても見たい絵三点を挙げるとすれば、この「赤い部屋」とグレコの「トレドの町」。もう一つはアフリカの岩絵の巨大宇宙人かなぁ。そうそう決められないないけれ…

野生の猿

野生の猿はすばやい。 久しぶりに姿を見たお猿さん。屋根に上ったところでカメラを構えてけれどシャッターを押すより早く窯場の屋根の向こうに消えました。と、いうわけで、 写っていたのは、住居と工房を繋ぐ渡り廊下の屋根だけ。 チラト見えるのは窯の煙突…

初冬の茶箱手前

うららかな日でした。午後からまたもや茶箱手前。 粋な仕服から、どんなお道具が出てくるのかワクワクです。 写真二枚目、奥のチェコのコーヒー缶から、これだけのものがでてきました。缶は古びているけれど、プラハという文字が私にも読めました。こういう…

冬紅葉山中温泉

ひさびさの青空でした。北陸ではこんな青空に次はいつ会えるかわかりません。 そこで山中温泉まで紅葉狩りに出かけました。 川沿いの鶴仙渓は流れに突き出た岩や飛び石の配された、ちょっと風情のある散歩道です。 苔の緑に落ち葉がきれいでした。 でも、だ…

初みぞれ

昨夜はすごい雷でした。 北陸名物「鰤起し」でしょうか。朝、目が覚めたら、あちこちにみぞれのかたまりが!霰もまじっているのかな? 寒いはずです。日が差すとすぐ消えていってしまいますが、いよいよ本格的に冬になるのだなぁ、と実感しました。 食べ物は…

寒くなると恋しくなるもの

木枯らしの季節になると恋しくなるもの。たとえばポ・ト・フ?たとえばココア?おっと食べ物ばかりならびそうです。 その他に、文様もこいしくなります。 これは、私ばかりではないようですよ。藍色と白の染付磁器でも、模様が一杯の祥瑞の茶碗は冬に使われ…

がらくたマルシェ、今年も

がらくたマルシェも、今年でもう何度目になるのかな。 人ごみが苦手で、バーゲンセールとかには行ったことのない私ですが、掘り出し物がないかと、ついついでかけてしまいます。 とはいえ、比較的狭い場所に所狭しと並んだ小さなブース、またブース。人が道…

秋野菜 葉つき生姜

篭一杯の秋の収穫。とくに葉つき生姜がみごとです。 生姜大好きです。毎年いただいて、薬味は勿論、生姜御飯、生姜茶なんにでもつかいますが、お薦めは味噌をつけて生齧りだそうです。お酒が進むのだとか。なんだか凄い酒豪用の肴ってかんじですね。 立派な…

里の秋

♪し~ずか~ な し~ずかな~里の秋~♪ 秋になると思い出す歌です。歌詞の通り、山では栗のみが実っています。お隣さんからこんなにたくさんわけていただきました。秋の色ですね! 山栗ではなくて粒の大きな丹波栗という品種かな?熊さんにとられる前にとっ…

茶箱の楽しみ その2秋

秋晴れの一日、金澤からお客様。 茶箱手前をして、遊んでくれるんですって。嬉しい。 ずらりとならんだお手製の袋物。素敵です。古くからおうちにあった布地や、ディープ・ヨーロッパの古いリボンなど、あしらいに遊び心があって、なかから何が出てくるかと…

秋の作品展、その2

俳画は搬入の日の午前中に一気描きしたので荒っぽい絵ですが、おぼえのために載せておきます。 そうしないと、どんなものを描いたか忘れてしまってまた同じような絵を描いてしまうので。下書きもしないもんですから。 トンボと猫が上手いとほめていただきま…

秋の作品展「後の月まで」始まりました

うららかな秋の日になりました。 加賀市動橋町丸八製茶場ギャラリーでの個展、はじまりました。 最後までバタバタしていましたけど。 毎回、器に俳画も添えて居るんですが、今回は俳句ができず、絵だけ描いて、句は会場で考えて午後になってやっと書き足すこ…

九月の俳画

ちょっと遅くなりました。九月の俳画です。 いつも飾ってくださる加賀市、丸八製茶場の店舗の一隅で写真をとらせていただきました。 高台のやや小さき盃秋涼し おるか ホームページの表紙でもお知らせしましたが、この製茶場ギャラリーで毎年作品展をさせて…

乱入!ウナギナス

おーっと!!テーブルに乱入してきたのは、うなぎ?!いや、ナスだ、長茄子だーっ! 秋ですねー。みごとな長茄子をちょうだいしました。蒲焼、もとい、焼き茄子にするとおいしいそうです。 捥ぎたての、いきいきした茄子たち。菊の葉向付であそんでいます。 …

わざを盗むということ

キッチンで、洗い物しながら考えた。 職人技をおぼえようとするとき、よく「盗め」といわれる。 職人は教えてくれないから、と。 別に職人さんは隠しているわけでもなく、めんどうくさがっているわけでもない。いうにいわれないことがあるからなのだ。 「こ…

ミケの薔薇

我輩はミケ。猫である。 夏の花はすでに往き、秋の花は、まだ日差しを避けている。しかし家の中にはときじくの花が開くのである。ムフッ。 薔薇色のシーツの真芯にまどろむ我輩。ムフッムフッ! 薔薇よ、 かくも、あまたの瞼のしたで 誰のものでもないねむり…

重陽の日

今日は重陽。暦の上ではもう秋も半ばなんですね。 唐詩選には、この日、髪に茱茰の枝をさして丘など高い所にに登って午餐を楽しむ詩がいろいろあります。 九月九日遥空を望む 秋水秋天夕風を生ず 寒雁一向南飛遠し 遊人幾たび渡る菊花の叢 邵大震 詩にもある…

秋風

我輩はミケ。猫である。 暑い。今日も暑い。 、その暑さの中、新しい機器を設置にNTTから、人が来た。光ネクストにコース変更だそうである。 我輩は、我がテリトリーの中に見知らぬ人間が来るのをあまり好まぬ。決して怖がっているわけではない。なぜかシ…

にゃあにゃあまんじゅう

お客様に、にゃあにゃあ饅頭をだしました。加賀市山中温泉の名物お菓子、素朴な薄皮饅頭です。 お客様は社会学部の学生さん方で伝統産業の伝承と今後(?)みたいなご研究をなさっているそうです。 色々質問されて気づいたことが一つ。私って社会学的視点が…

敗北主義

暗い!写真も暗いけど、今日のオルカは暗い。 我輩はミケ。猫である。 夏バテでもしたのだろう。忙しいはずなのに、オルカのやつ、朝からデレデレと画集など見ている。 少し、遊んでやろうかと、我輩のお気に入りのヒモをもっていってやったのに、ヒモの振り…

秩父葡萄

毎年この時節に涼風とともに届く秩父葡萄。 いい色ですねー。秩父でもこんな見事な葡萄が取れるのねー!と感心しますが考えてみれば葡萄の名産地山梨県ともそう遠いわけではないし、当然なのかもしれません。 秩父、加藤ぶどう園のそれはみごとな巨峰。甘い…

ミケ影

我輩はミケ。猫である。 残暑というもオロカな暑さの毎日である。しかし早朝はさすがに爽やかになった。 蝉の声の中に、かすかに鈴虫やチチロの声が混じる。 そういえば、蜩の朝の太陽賛歌が、今年は聞こえないのはどうしたわけだろう。ミンミンやツクツクボ…

かいだんで読む

怪談を読むの間違いではないかと思われたことでしょうね。 なんのことはない。階段で読書するというだけのことでした。 残暑とはいっても盛夏と変わらない暑さ。 ばてているんでしょう。しばらく仕事していると集中力が落ちてくるのが自分でわかります。 そ…