やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2011-01-01から1年間の記事一覧

年末である

我輩はミケ。猫である。 今夜はオルカは、窯詰めをしている。カウントダウン窯焚きはさすがに大変だから一日でも早くしたいと,朝から立ちっぱなしで仕事している。 しかし我輩から見ると大晦日にしろ新年にしろ人間のかってにきめた暦日である。つまり恣意…

メリー・クリスマス!

北陸は雪になりました。静かな夜です。 クリスチャンではないけれどクリスマスケーキは食べたい。ティラミスのケーキです。荷葉形の器に盛ってみました。 ペンダント・トップの猫のサンタといっしょだから寂しくないもん。

赤絵と絵祥瑞

昨日、窯を出た赤絵です。 水原秋桜子という方の句に あめつちのうららや赤絵窯を出づ 秋桜子 という句があります。焼き上がりを言祝いでくれるようで、上絵を出す時はいつも思い浮かべる一句です。 テーブルの上にならべて、赤と金を軽く磨きます。手作業を…

町屋カフェで

加賀市の古い家並みの一角に町屋をリフォームしたカフェ&ギャラリー『フゾン」があります。 時々覗きに行きますが、今は、やはり市内の手作り家具屋さんの新作家具の展示でした。 格子窓をもれてくるほの暗い光の中に、木とスチールでつくられた、シャープ…

落ち葉

急に冷え込んできました。師走ですから当然といえば当然ですが。 仕事場への渡り廊下(?)に落ち葉落ち葉。 夜来風雨声ということもなかったのに、落ちる時が来て落ちるのでしょうか。 風にさらわれてゆく前に、お皿に落ち葉をちょっと載せてみました。 赤…

冬の夜の読書

我輩はミケ、猫である。 今夜はおるかは窯を焚いている。徹夜になるのだろう。 そこで我輩は炬燵の上で、突然の腹モフや肉球いじりに邪魔されることなく静かに読書にふけっているのである。 今福龍太著「レヴィ=ストロース 夜と音楽」を読了した所である。 …

初あられ

明け方にドドーンと雷鳴一声、次の瞬間ザーッと降る音。 『あぁ、冬の音信だなぁ。もう鰤おこしっていっていいのかなぁ」などと布団の中で思いました。 起きてからみるとしまい忘れたセッコクの吊り鉢に名残のあられ。 「しっかりしろーっ!」とセッコクに呼…

新豆腐

新豆腐は秋の季語ですが、ま、立冬からそんなに間がないということでお許しを。 先日、立ち寄った竹田のお豆腐屋さんの枝豆豆腐、絶品です。 枝豆の美味しさが、ソフィスティケイトされて一段とクリーミィになった、そのままで食べても美味しい淡い緑のお豆…

新蕎麦を食べに行く

山中温泉から峠を越えて福井県に入ってすぐのところ。霧籠もる谷間に国指定重要文化財千古の家と庭園があります。 門をくぐってすぐ左てで、手打ち蕎麦がいただけます。庭園も、江戸時代のものだそうですが、蓬莱石組み、三尊石など、浄土庭園の古風を伝えて…

おーいおーい!

電気窯の蓋を開けたら、いっせいに、「オー!」と叫んでいる口が! 小さな素焼きの煎茶碗たち。 これから染付して、釉薬をかけて、きれいにして、本窯で焼きます。 「さぁ、出してあげるよちびさんたち。外はいい天気よ」

つくばね うすのき 枯れ行くものの美

枯れ行くことは美しい。 白菊の少し末枯れて、薄紫がかったものなど一入風情がありますね。 華やかに枯れる紅葉はモチロン、枯れつくした冷え寂びた景色はまたいい。 山姥流活け花としては、枯葉、虫食い葉などを珍重いたします。 部屋の中に枯葉が落ちるこ…

花咲くナメコの木・あるいはナメコの本望

一雨ごとに秋の深まりを感じるこのごろ、摘み忘れた茸の成長は早い。 お天気が悪いからと一日採らずにいると、ナメコはあっという間に成長してしまいます。 7寸(21センチほど)皿の上のナメコは、スーパーで見かけるプチプチかわいいなめこのゆうに5倍…

紀伊上臈ホトトギス

長い間「黄上臈ホトトギス」だとおもっていましたが「紀伊ジョウロウホトトギス」だったんですね。昔は紀伊の国に生えていたとか。 細い花頚がゆらゆらと垂れ下がる姿があやうい。 露霜の中に倒れ付していました。 杜鵑草切りて明日は旅に出む おるか と、云…

猫の神様

我輩はミケ。猫である。 錦窯が冷めるのを待つ間、福井市美術館の熊谷守一展に行くことにした。 猫好きな画家である。猫のほかにも蟻んこも好きみたいである。 ただ、板の上にかなり丹念に一様に油絵の具を塗って削りだすように線を置く描方のなせる技だろう…

みちびき

このあたりで、みちびきと呼んでいる茸です。 少しばかり早めに出るから、他の茸の導きとなる、ということなのか。 それとも、菌輪をなして、点々と生えるところが、道を教えているかのようだからと そう呼ぶのか。 でもなんとなくいい名前ですね。 あじはと…

十月の俳画

そもそも何を描いたか忘れないように始めた俳画のアップでしたが、 それをするのを忘れていました。トホホ。 茗荷は夏の季語かもしれませんが、まだ取れてます。 面白い形といい、食べると物忘れするという逸話といい、なかなか味のある存在ですね。 繊細な…

いちじくのコンポート

イチジクをいただいたので、食べ切れなかった分をコンポートにしました。シロップ煮ですから多少日持ちがします。が、どうせすぐ食べきってしまうに決まっているので、お砂糖はごく控えめ…というより、はっきり言ってワイン煮というかんじですね。 これも戴…

祭り寿司

村の鎮守の~♪かーみさーまーの~♪ 今日はめでたいお祭り日~♪ 今日はこの小さな山村のお祭りでした。 村の入り口に幟が立てられ、太鼓の音が響きます。 少し前まで、獅子舞が各戸を回っていたのですが、ここのところ若い人が少なくなって数軒しか立ち寄らな…

階段の上のミケ様

我輩はミケ。猫である。 虫の声もすっかり秋である。月も毎晩太って来ている。 しかし日中はまだまだ暑い。 階段の上が風通しが良く、木の床は冷やりとしていて快適である。 暑い時は涼しい所に移動する。これがエコの極意である。 しかるに、無粋者オルカは…

葡萄尽くし

うれしいなぁ!今年も届きました。秩父の葡萄。 なんて立派なのでしょう。 器も葡萄模様大鉢、葡萄飯碗と葡萄尽くし! 大鉢は直径24cmあります。それが二房でいっぱいになってしまうのですから、葡萄の雄大さがお分かりになるでしょう。 葡萄の原産地は、…

秋草

各地に大変な被害を残した台風12号でしたが、通り過ぎた後は急に秋めいてかんじられます。 酸漿がすっかり朱色になりました。シュウカイドウ、水引草、アカノママ。秋の花も咲きそろってきました。 窯を焚いた次の日は休日にしています。と、言っても今回…

黒い影

我輩はミケ。猫である。 我輩の前にうっそりと佇む黒い影。 なにものであろうか。 なに!我輩の守護霊かだとっ! 我輩の守護天使がこんな小ぶりな分けなかろうがー!シャー! (お世話係オルカ注 ミケ様はときおりシャーっと龍に変身なさいます。あたかも文…

ブルーベリー・マフィン

町の小さなパン屋さんでブルーベリーのマフィンを買いました。 庭で取れたブルーべりーのたっぷり入った、いかにも優しいママンの手作りという雰囲気です。 毎日、採れた分だけ作るんですって。 夏の間は人肌色のマンゴーのパンがあって、元気のない生き物み…

秋の扇

ふいに涼しくなりました。 夏の間お世話になった団扇や扇も手に採るのを忘れています。 虫の声も聞こえます。秋海棠も咲き始めました。 秋は静かに確実に近づいてているのですね。 扇と団扇、俳画をたのまれていたのに、すっかりおくれてしまったな。 蓮池の…

猫語のお勉強「ハーイ!」

今日は猫語のお勉強です。「はーい!」 ミケ様お世話係、おるかです。仕事をしておりましたら子猫のような、金の小鈴を振るような、それはかわいいお声で遠くからミケ様がミャーミャーと鳴いていらっしゃいました。 わたくしめの顔を見ると「ンミャー」と一…

ひさご

ひさご 瓢は昔から縁起の良いものとされてきました。 ふっくら小さな瓢箪が風に揺れているのは可愛いものですね。でもいったいなぜ縁起がいいのでしょう。 古九谷美術館の茶房のお菓子は福文の『瓢』です。形といいお味といい絶品でした。 冷茶の急須もいい…

金魚~金魚~♪

金魚を飼いたいな。 縁がひらひらのガラスの金魚鉢で、 室生犀星の「密のあはれ」の「あたい」ちゃんみたいな、コケティッシュな金魚を。 でも、だめね。ミケ様がお許しになるはずもないし。 せめて器で金魚を泳がせましょう。あ、器に水を張れば良かった。 …

ちょっとお茶しましょ。

ここ加賀ではお茶というと棒茶を良く飲みます。 さっぱりしていて、香ばしく、なかなかいいものです。 写真の、仙媒にだしていますように細い柔らかな茎の風味を楽しむお茶です。 普通茎茶というと、やすいお茶というイメージがありますが、 加賀棒茶はちが…

今日のランチ

蒸し暑い日が続いてなんとなく食欲のないここ数日。 お料理する元気がなくてサラダっぽいものばかり食べてしまいます。 ベランダのトマトやハーブでお昼にしました。トマトと モッツァレラチーズの山に盆景のごとくパセリやバジルを散らしてみます。遊んでい…

アメノウオ

このところやたらに忙しいので逆切れ(?)して俳画など書きました。 と、言っても墨をするところからホンの17分で完成。わたしって自分でも意外だけれど、気のせく方なのかもしれませんね。 渓流釣りの好きだったオットセイさんに付き合って、 このあたり…