やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

石斛が咲きました。

薄紅色の石斛の花、ある時、白い石斛の中からこの儚げな薄紅色が、あらわれたんです。不思議です。何十年も、温かくなると外に出し、寒さの季節は部屋の片隅で冬を越す繰り返しのまま、何も手をかけないのに。けなげに咲いてくれる。花言葉の通り「私を元気…

朴の木、莟三つ

さながら宝珠のごとく 麗しの五月。木の花の中で、もっとも香しいものの一つは朴でしょう。 「風薫る」と言いますが、朴が咲くとその言葉が実感されます。 100メートル先くらいから「どこかで朴が咲いているな」とわかります。他の木の香りもする中で、ひ…

善悪の彼岸、イブキジャコウソウ

小さくてかわいらしい伊吹ジャコウソウ。庭は湿気が多いので、鉢にとって育てています。独特の香りに、麝香の名前がついていますが、ムスクとはちがうような。かといってグリーン系ともフローラル系ともつかない、ほの暗さのある香りです。 嗅覚の鋭い調香師…

焼き上がりました。

赤絵唐子遊びの小皿やきあがりました。萌黄色になってますでしょ。 その向こうは、虎の子四方豆皿と同じ形のウサギの豆皿。 ウサギさんは「月見て跳ねる」イメージで薄青い色にしたのですが、赤いウサギでも、元気そうでよいかな…と考えてみたりしています。…

赤絵の小皿を描きました。

赤絵唐子遊び絵替わり小皿 小皿の中で元気に遊ぶ唐子たち。もともとは、お正月遊び、凧揚げとか独楽回しなどなどを描いていたのですけれど、このところ、一つ一つ違う遊びを描いています。 焼いていないところの写真です。小鳥などの白っぽく見える絵の具は…

緑の中でお茶

古九谷美術館のテラスにて 用事で近くまで行ったので、古九谷美術館のテラスでお茶にしました。 公園の緑が怖いほど鮮やかです。今月のお茶「西湖龍井茶」をいただきました。豆皿は、ずいぶん昔作ったものですが、大切にしていただいているようでうれしい。 …

五月の俳画

五月の俳画 粽のひもが気になる猫さん こちらで、すでに載せた句ですが 命惜しめと粽結ふ紐ながく おるか 粽のひもはイグサなんだそうですね。長いです。生い先が短くなってくると長さが気になるのでしょうか。 年越しそばなども長くあれかし、という思いが…

若楓

ろくろ場の前の若楓。 楓の新緑は、紅葉の時に劣らず美しいものですね。明るい緑はまさに萌黄色。 若楓雨宝童子も外に遊べ おるか ずいぶん昔、長谷寺にお参りした時の句です。ふりみふらずみのお天気で緑がひとしお鮮やかでした。 それにしても雨宝童子さま…

粽たべたべ

五月五日も午後となり 金沢の近くの町松任の粽をいただきました。 笹の香りとほのかな甘さ。味よりこの笹の葉の見事な梱包を目で食べました。 今日は子供の日。世界中の子供たちの幸せを祈りたい。 それにつけても、あのマリオポリの製鉄所の地下に避難して…

五月のランチ

「うつわ歳時記」の表紙にするつもりの写真ですが、このところうまくアップできないので、こちらにも載せておきます。 新緑の五月、晴れれば五月晴れ、雨なら木の芽雨、緑雨。風光り、やや強風なら青嵐。なんて美しい季節! イタリアではそら豆の季節、ペコ…