やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

十月の俳画

 ご無沙汰しておりました。はや十月、急に寒くてかじかんでおります。

今月は、木漏れ日の中にポテッと横になってる猫さんです。

家の周りは樹木が多いので壁も床も木漏れ日にゆれています。

句は

  鳥影の縦横無尽神無月   おるか

 

葉のやや少なくなった枝影を横切って鳥の影が動きます。自分の上を過ったりすると、びっくりしてしまいます。

神無月は旧暦十月の異称ですから ちょうど紅葉のさなかでしょう。

神のいない地上の紅葉の、美しい地獄のような鮮やかさ。滅びを予感させるまがまがしいまでの紅葉と神無月という言葉は良く似合う、と思います。