春の彼岸も過ぎたというのに、なんという風の寒さ!
それでも色絵と赤絵窯からだしました。発色はきれいでうれしい。
色絵は七宝焼きとよく似た組成で、ガラスのなかに色を閉じ込めた状態なのでツルツルしていますが、赤はガラス分が少ないので窯から出したままですとちょっとざらっとしています。
それを瑪瑙とか、非常に細かいサンドペーパーでさっと磨きます。検品もかねて裏返したり、光の角度を変えたりしながら磨きますが、雨の日はやや見えにくい。
この雨が止んだら、少しは春らしくなるかのかな。木の芽雨といいにくいほど冷たい雨だけれど。
どの幹も傷ある雨の新樹かな おるか