やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

冬木の芽

寒晴れ。そしてあたたか。すごい空の青。 辛夷の花芽は、冬の間、銀色の毛皮のコートをしっかりまとっています。 春になってコートの裂けめから純白の花の裸身をのぞかせるときも、ある日はらりと脱ぎ捨てるときも、言うに言われずエロチック。 山並み遠に春…

この盃を受けてくれ

この盃(実際は大鉢)をうけてくれ 天がなみなみ注がしてくれた 雪に霙のまじりもあるぞ そうね さよならだけが人生 だから、そのうち言うでしょう ああ去年の雪いまいづこ 勿論 井伏鱒二の名作パロです。失礼いたしました。 ou sont les neiges d'antan f vil…

上絵を出しました。紅梅等等

先日来の雪もようやく一段落して、今日は日差しが部屋の奥まで届いています。 家の前の川は雪解けのせいか茶色に濁ってスゴイ勢いです。その色を見て「これがミルクティーだったらどんなにいいだろう」とばかなことをかんがえる。 上絵を窯から出しました。 …

雪に負けない花

雪掻きをしていたら、折れそうな細い枝先に、臘梅の花。 旧暦の十二月、臘月ころに咲くのでこの名前なのだそうですね。花びらが、かじかんで寒そうですが、顔を寄せれば、たしかに蝋梅の香りがします。生きて居るしるしに放つ香りの清冽さ。水仙に似た、少し…

大雪!

夜になっても雪が降り続いています。 明日は嫌でも雪掻きしなくてはならないでしょうね。 力仕事はきらいでもないのですが、その後、手がばかになってしまって、デリケートな絵付けができなくなるので困ります。 雪に来て多くの小事はずしけり 赤尾兜子 これ…

俳画を届けに、

加賀市動橋の加賀棒茶製茶場のカフェ実生まで、俳画を届けに出かけました。きれいな室礼のまえでお茶。美味しい上生菓子にお正月の大福茶、このあと「お時間が御座いましたら」ともう一煎いただいて、お値段の話もなんですが、これで五百円って破格のお安さ…

お正月の表紙

御節といっても名ばかりの。 気持ちばかりのお正月。いただいたお野菜、慈姑の素揚げ、器は荷葉形のちいさな小付け。 生麩入りのお雑煮は古九谷風の色絵碗。染付馬上盃に黒豆。 赤絵のぐい吞みには金彩で年年歳歳とかいてあります。その時思いついた詩の一節…

あけましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。 新年になりました。良い一年になりますように。 御年賀に、美牛さんを描いてみました。ハハハ。一枚一枚描いていますから、それぞれちがうんですよ。いろっぽ流し目牛とかもいたんですが、まあ、健康的な牛を選んでみまし…