やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

亀軍団

亀さん箸置き 染付のまずは線描。かわいたところでダミ(濃いところ薄いところと塗り埋める)をします。右側の黒く見えるのがその状態です。 その上に釉薬をかけて本焼きをすると、その下の青い色の亀になります。焼かれて一回り小さくなるんです。動物を作る…

白い花のころ 山芍薬、一輪草

山芍薬 日本原産の野趣と気品を併せ持った芍薬。薄紙のような透き通った白は三日と持ちません。写真のように完全に開いてしまえば明日には散ってしまうことでしょう。儚い。 木漏れ日に閉ずるさ知らず山芍薬 おるか 白花延齢草 この花もなかなか増えてくれま…

赤絵金彩、廃園の薔薇

久々に、赤に金彩で描いてみました。お寿司屋さんの湯飲みのような大きなお湯呑みとと小さな杯。模様は薔薇なんです。 九谷焼美術館の金際の間においてある作品もそうですが金彩はキッチリ丁寧なものが多いですね。高価な材料なので、大事に大事に使いたい気…

筍ご飯

これでもかとばかり筍の入った筍御飯。 京都の料亭八百忠さんからいただいた筍。さすがに「えぐみって何のことかしら?」とでも言いそうな貴婦人のごとき筍でした。 贅沢にタケノコ三昧のランチ。 さりながら竹の子御飯というよりは。竹の子に御飯がまぶして…

四月の俳画 新じゃが

新じゃが 新じゃがって芽を出す力が強いんですってね。使い残した小さなジャガイモ、見事に芽を出していました。台所の片隅で、密かにたぎらせるものがあったご様子です。 句は おほ寺の庫裡に音なくくれかぬる おるか 絵を描いてから考えるものですから、い…

四月のテーブル 桜の器

青い桜 メインデイッシュは白アスパラガスです。フランスから空輸で加賀に届いたところ。 半熟卵をトロ~っとかけるのが美味しいんだけど、他の料理してたら普通のゆで卵になってしまったので、急遽タルタルソースにしました。 器は手付き鉢なんですが、写真…

汚れちまった悲しみに

あの純白の花弁が、いまや、…。 しかし、美しいままでいてくれというのは残酷な願いです。 この世にあれば汚れるのも、また一興。 汚れつちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れっちまった悲しみに 今日も風さえ吹きすぎる 中原中也 中也も、その悲し…