やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

白い花 山芍薬

白玉のような蕾が割けて、アラバスターでつくられたような、壊れそうな花になる。 このもろさが好きなんですけど。薄幸の美って感じ? paeonia japonica 日本の、と名前についていますが、準絶滅危惧種なんですって。 今年は少し増えてくれたみたいでうれし…

さくらロールケーキ

公園の桜を眺めてから、九谷焼美術館のカフェ「茶房古九谷」で台湾茶とさくらロールケーキをいただきました。花は散りかけるところ。今年の花も行ってしまう。 ロールケーキはクリームと漉し餡がほどよく包まれていて甘すぎずおいしい。餡の中に仄かに桜の香…

新しい加賀棒茶

しばらく工事中だった加賀棒茶製茶場のカフェ&ギャラリーのスペースが、ついに完成。 以前より、明るく開放的な空間が広がって、いました。インテリアも機能的であると同時に一段と洗練された雰囲気です。椅子がすごくかっこよかった。欲しい! 今回は「あ…

赤絵出す

春の彼岸も過ぎたというのに、なんという風の寒さ! それでも色絵と赤絵窯からだしました。発色はきれいでうれしい。 色絵は七宝焼きとよく似た組成で、ガラスのなかに色を閉じ込めた状態なのでツルツルしていますが、赤はガラス分が少ないので窯から出した…

ものの芽

枯葉の下から、紅ショウガみたいに真っ赤な芽は原種の芍薬。 こちらは普通の洋種の芍薬リチャードさん。福神漬け色。 最後は、日本の誇る一族一種の孤高の花、山芍薬。葡萄色エビ色…かな? ここのところ寒かったけれど、庭に出ては草花の芽が一つまた一つと…

キンポウゲ科の花々は

薄紫の一輪草とクリスマスローズ 久しぶりの澄んだ青空。地上には、春のことぶれの草花。なんてきれい!一輪草とクリスマスローズが妍を競って東西キンポウゲ科対決! どちらも毒を含んだところが、ひとしお味わい深い。地上の全ての生き物に内在する死への…

「花巡る 黒田杏子の世界」

「一周忌に刊行することが出来た」と一筆添えられて届いた一冊の本。 去年、山梨県の飯田蛇笏、龍太のお住まいの「山盧」の講演会の後、「さよなら、さよなら、」と手を振って別れたのが、そのまま今生の別れになってしまった、黒田先生の、掲載されたお写真…

お雛様の行進

暖かな春を目指して 猫お雛様方、勢ぞろい。 昨日今日と雪が降って猫さまには、お辛いかとは思いましたが、一応 戸棚からでてもらいました。 オーソドクス系の皆様。まじめ顔です。 そして やんちゃ系の皆様 謡いながら膝崩してる。 やんちゃ過ぎだろ!それ…

句集がいっぱい!

戴いたばかりの句集をテーブルの上に広げると、 「なんだなんだ」とばかりわらわらと寄ってくる猫さんカメさんナマズさん。 それぞれきれいな本ですね。どんな世界に出会えるのでしょう。 ワクワクしながらしばらく眺めて楽しみました。 左下、「ジントニッ…

雨上がりの庭

去年と同じところに 晴れ間に外へ出てみたら、去年と同じところに蕗の薹。この緑、萌え出るものの色ですね。そして裏庭に ひっそり黄連の花。まわりの大きな葉はエビネです。花の下の小さな葉が黄連のはっぱです。苦いので有名な漢方薬の健胃差剤ですね。そ…

今日は猫の日

世界中のネコ科の皆様に幸いあれ! 手前は筆置き猫、猫ティースプーン、 せっせっせしてるのは、カード・フォルダー猫。その向こうは、いつもお線香を捧げ持ってるけど、休日は魚釣りしている猫さん。 おひなさまのむこうは、ナプキン・リング猫さんです。お…

上絵を焼きました

お天気が悪くて写真が暗いけど、 久しぶりで上絵をやきました。そして、その後 ちょうど、九谷焼美術館に用事があったので、猫お雛様も一緒に、焼き立ての器を持って行きました。 小さな猫のお雛様は、ちょっと猫背です。 今日は、台湾茶ではなく、コーヒー…

筆をもらいに

小筆を分けてもらってきました。美術館のカフェで、ついでにお茶もして。 赤絵唐子遊びのそば猪口に花芽の豆皿。春を待つ取り合わせですね。自分の作ったものではありますが、大分、以前のことなので、なんとなく新鮮。 書道用の筆がなくなったので分けても…

小箱をさがしに

箸置きを入れる箱を探して。近所の紙器製作所をお訪ねしました。 手作り感のあるイロイロコハコさんの小箱、かわいい。 お気づきの通り、金属でとめてあります。手前のスチール・グレイの小箱は銀色の、上のは銅色。 特に、角止めという横向きに止めるやり方…

稚竜箸置き、とうとう

毎年作る干支箸置き、やっと焼き上げることが出来ました。遅いよねー。 手前は、猫ティー・スプーンです。茶葉の量がちょっと少な目になるかな?でもカップ一杯分ならこれくらいかな。 もちろん、ワサビとか辛子とか載せるのに使ってもいいですけど。 ああ、…

雪の日

眠りを抜けると雪国だった! 一夜にしてそれまでの日常から異世界に運ばれてしまったよう。これでも、庭なんです。 雪吊はしません。お金もないし、藪椿や櫟など野山に普通に生えている木が多いので。とはいえ、うなだれて苦しそうです。以前四国へ行った時…

大聖寺散策

さびしい流れをめぐらせて 加賀大聖寺藩十万石の城下町。水銀色の雲の下の青磁色の水。北國らしい灰色のトーンの風景です。町の中をうねうねと、まるで出口を探すかのように川が這いまわっています。低地の町の川沿いの遊歩道には、低い木の橋がいくつもかか…

雨かんむり

こんな寒さの中に咲く冬薔薇。健気すぎる 冷たい雨が降っていました。「雪にはならなかったのだな」と思いながらも窯詰め作業が億劫で、とりかかれずにいましたら、庇を打つ音が変わって、沛然と霰。 飛び跳ねる粒がかなり大きい。霰と雹の違いって5ミリ以上…

蠟梅

午前中は、風花が舞っていました。大地震からまる一週間、風花は地面に吸い込まれるように消えて行きました。 晴れ間に外に出てみると、蠟梅が莟をつけていました。紅葉や招霊木の枯れ枝が、地震で落ちたのでしょう、絡まっていますが、明るい黄色がかわいい…

九谷焼美術館開館

地震の後、閉館していた九谷焼美術館が6日から通常通り開館になりました。 こじんまりした美術館ですが古九谷の名品も多く収蔵されていますし、心配でしたが、作品に被害はなく、施設の安全点検のために閉館していたと聞いて安心しました。 二階のカフェ「茶…

五日になりました

大変な年明けとなりましたが、今日から仕事始め、と、いたします。 今年もよろしくお願いいたします。 繭玉の内の虚空の明るさや おるか 稚竜箸置き焼かねば

地震の後

元旦の大地震。未だかつて経験したことのない揺れで、驚きましたが、御覧の通り 棚の上の器は一個も落ちもせず割れもせず、だいじょうぶでした。 お見舞いありがとうございました。御心配いただいて感謝しております。 右上の大皿などは皿立てが小さくて、も…

雪に負けぬ花

クリスマスローズ莟発見 雪もだいぶ解けてきました。 根本に土が見えるのも、もともと葉陰になって積雪が少ないのでしょうけれど、生命の熱でもって溶かしたみたいな迫力を感じさせてくれます。 植物は、 雨二モ負ケズ風ニモ負ケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモ負ケヌ…

キャンドル・ナイト

外はホワイトクリスマスというもおろかな大雪。 どこへも行けない、買い物もできない。ケーキを焼く時間もない。 何にもない、寂しいクリスマスだけど、キャンドルの明かりっていいですね。闇が温かく感じられます。 ここのところ、仕事ばっかりだったので、…

ベイビー・ドラゴンズ

来年の干支箸置き、龍たち。子供の龍、稚竜です。 みんなそれぞれ、思ったよりかわいい顔してるな。 しかし、手間がかかります。全員に玉を持たせたのが、間違いだった。 今年中に間に合うかどうか、心配になってきました。どうしよう。 このあと、だみ(現…

12月の俳画

窓の外の辛夷の木に巻き付いているさねかずら。十二月だというのに葉っぱがまだ紅葉の状態です。真っ赤な実も成っています。本当に暖かいのね。 さねかずら は美男蔓とも言って、平安時代はこれを髪のトリートメントにしたそうですね。ためしてみましたが、…

冬の光

白山は新雪に輝き、そこここの山並みもパウダーシュガーで飾ったようにパラパラ白い。雪催いの雲の間から、不意に光が降ってくる。 ことさらくっきり影を置く冬の光。 何故か、ルイス・キャロルの「人生は夢以外のなんだろう?」ということばをおもいだしま…

天狗さまが!

この山並みのどこかに…。 家の裏の柿の木が、熊にすっかり食べられて、折られた枝が熊棚になっている、と前に、こちらにかきました。 そんな話をお隣のお父さんとしていたら、「山奥で天狗の棚(?)をみつけたことあるよ」とさらっとお話になられました。 …

暮れ早し

おだやかに晴れて、、でも「小春日」というには冬ざれていない気もする一日でした。さりながら、さすがに暮れるのは早い。 冬至の前のこの頃が一番暗い時期ですものね。 紙の彫刻家樫尾氏の「灯り」シリーズにクリスマスまでボーブルを増やしていこうかな、…

素焼き窯の上の猫

暖かいので。 昨晩焚いた、素焼き窯の余熱で、猫雛様たちを温めています。 小さなお雛さま達とは言え、粘土の塊ですから、表面は白く乾いても、芯まで、完全に乾いたかどうかは判断しにくいですからね。 特に、気温も上がらず湿気も多い冬場は。 かといって…