やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

#陶芸

磁器のきらめき

午後の光が、仕事机の上の小壺をかがやかせています。高さ5センチほどの小さな塩壺。お塩はすぐしけってしまうので、こういう小さな壺に分けて食卓に出しています。 小さな壺の又小さな凸凹に空の青が映り込んでいる。その遥かな青に驚きます。 磁器の色合い…

小さきものたち

三月の「うつわ歳時記・曾宇窯」の表紙写真です。 箸置きの兎さんの顔が隠れてしまってますので、てなおししてから載せようかな。 猫お雛様たちも箱に戻る前にしばらくぶらぶらしております。 卵は小さいサイズなので、大きさのご参考まで。小さきものは皆美…

絵付けを待つ白磁

まだまだ寒いけれど家の奥まで届く光に木のテーブルが温まっています。二月の光は、なんというか、直截?ストレートフォワード?まっすぐな、というと光なんだから当たり前だし。まぁ、率直、な印象です。 そんな二月の光の中、白磁の白が、ことのほか際立っ…

新年の展示会

加賀市動橋の丸八製茶場ギャラリーで展示会をしております。瀟洒なギャラリーに冬の日差しが明るい。猫の俳画なども展示していただいておりました。我ながら、俳画もたくさん描いたものです。 手前の四方小皿はお正月遊びの唐子たち。 「遊びをせむとや生ま…

うさぎうさぎ

うさぎです 今年の干支箸置きは色絵です。手前の弓なりになってる兎さんたちは、京都は宇治の料亭八百忠さんに行ってしまうので残りは十五匹、おっと十五羽ですね。 今、個展中の、加賀市動橋町「加賀棒茶製茶場ギャラリーに五羽、九谷焼美術館に五羽、残り…

鶏頭の…

鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規 近代俳句の濫觴を飾る句としてあまりにも有名な子規の句。不思議な句ですよね、幻視なんでしょうか。 鶏頭の鮮やかすぎるほどの色彩とグロテスクともいえる花の姿、それが十四五本もあったら、うなされるレヴェルです。…

上絵を出しました

熱い! 一昨日、焼いた上絵の窯を。夕方になって出しました。残暑というも愚かな暑さの中、窯の中はまだまだ暑い、いや熱い。冷め切れの心配はない、と前向きに考えましょう。 さりながら、絵柄はやや秋めいた感じかな? 色づいた木の葉の豆皿、そして「月見…

焼き上がりました。

赤絵唐子遊びの小皿やきあがりました。萌黄色になってますでしょ。 その向こうは、虎の子四方豆皿と同じ形のウサギの豆皿。 ウサギさんは「月見て跳ねる」イメージで薄青い色にしたのですが、赤いウサギでも、元気そうでよいかな…と考えてみたりしています。…

赤絵の小皿を描きました。

赤絵唐子遊び絵替わり小皿 小皿の中で元気に遊ぶ唐子たち。もともとは、お正月遊び、凧揚げとか独楽回しなどなどを描いていたのですけれど、このところ、一つ一つ違う遊びを描いています。 焼いていないところの写真です。小鳥などの白っぽく見える絵の具は…

若楓

ろくろ場の前の若楓。 楓の新緑は、紅葉の時に劣らず美しいものですね。明るい緑はまさに萌黄色。 若楓雨宝童子も外に遊べ おるか ずいぶん昔、長谷寺にお参りした時の句です。ふりみふらずみのお天気で緑がひとしお鮮やかでした。 それにしても雨宝童子さま…

雨の日の遊び

少し冷たい今日の雨、枝垂桜は散り果ててしまいましたが、窓から眺めていると薄紅色がちらとみえます。すっかり新緑につつまれた枝先に、ひと房、花がさいていました。 これは、残花ではなく、余花というものですね。哀れ深いな。 さしぐむがごと余花のいろ…

上絵と下絵

上絵をだしました。 手前のお皿は「五月の薔薇」。さわやかな感じを演出してみたくて、中央の葉っぱにわざと白く抜いた部分をつくりました。びちっと塗り込めるより、なんというか「抜け感」が出るかと思って。その向こうは「蔓薔薇ひし形皿」。 そして季節…

雪の晴れ間に

上絵を窯から出しました。カフェ・オ・レ・ボウル,御飯茶碗、菓子鉢などなど。 手前の虎の子箸置きは今回作った50匹ほどのうちの最後の十匹です。次の寅年に、仕事できてるどうかわからないから、ひょっとすると本当に最後の十匹かもしれませんね。 ともあ…

虎の子箸置き

来年は寅年、干支箸置きようやく焼き上がりました。 手びねりなので、みんな違います。玉をガブッとやってる子、鳴いてるの、寝てるの、いろいろ。つい遊んでしまうので、時間ばかりかかってしまいます。もし時給で計算したら、私なんぞは、最低賃金のはるか…

窯焚いてます。

今日はうっとりするような冬麗の一日でした。昨日までは雨でしたから安心して窯が焚けます。あまり乾燥しているとちょっと怖い。 曽宇窯はガス窯なので、扉の窓から15センチくらいは炎がでています。窯の両脇からはもっと長く出ているんですけど、この写真で…

秋のおやつ 「月を待つ」黒田杏子の百句

昨夜、上絵の窯を焚いたので、今日は休日。 久しぶりにのんびり、お茶にしました。紅茶ではなく、テイザーヌです。となれば、プルースト読みならお茶うけはプチッド・マドレーヌ以外ありえませんわね。たとえスーパーで買ったものと雖も。マドレーヌの乗って…

菊の花の季節

秋の気配を感じるようなしめやかな雨でした。 上絵をだしました。今回の窯は発色はきれいでした。しかしやや溶けて流れ気味でした。 重陽の節句も近いので菊の花色々。 瓢箪を持った唐子は菊慈童です。 小さめのお椀は、兎が暴れています。 小菊の碗は,you t…

四月の表紙 花時のランチ

花時のランチ コロナウイールスの嵐の中で、ゆっくり花を愛でるのも気が退けるような昨今です。こういう時こそお家で花を楽しみましょう。うつわにさいた染付のさくら。ときじくの花。 手前染付五寸皿に白身魚の西京焼き梅風味蓮根ソースかけ。ソースの色が…

晩夏の汀

加賀棒茶ギャラリーでの「晩夏の汀」展はじまりました。 涼しい水辺のイメージ。 今回は俳画メイン(?)です。 絵に添えてある俳句が読みにくいと、お感じの方は、お店の人にお尋ねください。 きっとやさしく読んでくれるとおもいます。 私も今日は、半日ギ…