やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

六月の俳画

麗しの五月も もう終わり。そろそろ梅雨入りのニュースの聞かれる時節となりました。 雨は、嫌いではありません。雨気に滲んだ光景はいかにも日本的ですね。 水草の花も好きです。河骨や未草(ヒツジグサ)、ホテイアオイそして蓮 ヒツジグサは、湿地や池で…

朴の花の満開の下

莟も、多少残っていますが、、どうやら今がこの朴の木の、花のピークらしい。 純白の花の中にあでやかな紅の蘂をのぞかせて、天頂にひらく朴の花。開き初めた花のふくよかな曲線は完璧といっていい。 「桜の花の下には屍体が埋っている」と梶井基次郎が書き…

Alexis

マルグリット・ユルスナール女史の処女作「アレクシス」。1903年生まれの彼女の26歳の若書きということになります。 主人公アレクシスの妻への別れの手紙という書簡形式の小説です。 文庫の表紙は、エゴン・シーレの自画像ですね。主人公は、もっと青…

大山蓮華が咲きました

裏庭に植えて、どのくらいになるでしょう。長い年月が経ったと思います。 やっと咲いてくれた大山蓮華。星の王子様の薔薇のように、莟をつけてから、とっても長い時間をかけて開く準備をしていました。まだ蕚を花の先っちょにつけています。 回峰行で知られ…

北鎌倉での展示会

五月二十四日からの展示会、せまってきました。 左側手前の鉢と蕎麦猪口「朝雨」は、今朝 窯を出たところです。 ずらりと部屋にならべて、これから荷造りです。 これが、けっこう重労働なんですよ。なにしろ、こわれものですから。 ひとつひとつ厳重に包むと…

古道具タユタフ

骨董と呼ぶほど確立されているわけでもない。ただ、過ぎ去る時間の中でたゆたっているものたち。 「タユタフ」、いい名前ですね。古道具のお店には。 加賀市大聖寺の古い町並みの一角の、小さなお店です。 だいたい古道具屋さんというと、ひとくせありそうな…

山菜わっしょい!

緑の美味しそうな季節です。 お隣のジーちゃんからいただいた蕗と蕨で山の恵を満喫しました。 お皿は遊びで作ってみた唐子遊び十二ヶ月の蛍と菖蒲です。蛍取りの子供が山菜を扇いでいるみたいですね。 京都の細見美術館へ行って「抱一と江戸琳派展」を見てき…

白山チドリ さんざし

山姥流活け花。今日は我が狭庭の女王白山チドリです。このところの荒れた天候のせいで傷んでしまったので切りました。急須に入れるとかわいい…。山姥だって可愛いものが嫌いじゃないんです。 それと果物みたいな色合いの西洋さんざし。 狭い庭なので、たくさ…

立てば金蘭

すらりと気品ある立ち姿。木漏れ日の中に耀く花容。金蘭の森にいってきました。 一昨年にもブログに書いたと思いますが、金蘭のこれほどの群落はちょっと珍しいのではないでしょうか。立派な花守りがいらっしゃればこそでしょう。 弘法大師の「風信帖」に伝…

毒芹

川沿いの斜面を埋めて初夏の風に揺れる真っ白の花。萌黄色の葉も繊細な切れ込みが涼しげです。 でもこれは、日本三大有毒植物の一つ毒芹です。 さすがにここまで大きくなると芹と間違えることはありませんが、芽吹いたばかりの頃はかなり良く似ていて要注意…

五月の俳画

木々の新緑が目にまぶしい、山住みの楽しい時節です。 一雨ごとに緑の色調が変わって、山は緑のスフレのように膨らんできます。 蛙の声も聞こえます。このあたりには山アカガエル、モリアオガエル、蟾蜍(ヒキガエル)、そしてかわいい雨蛙などがいます。さ…