やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

冬の夜の読書

我輩はミケ、猫である。 今夜はおるかは窯を焚いている。徹夜になるのだろう。 そこで我輩は炬燵の上で、突然の腹モフや肉球いじりに邪魔されることなく静かに読書にふけっているのである。 今福龍太著「レヴィ=ストロース 夜と音楽」を読了した所である。 …

初あられ

明け方にドドーンと雷鳴一声、次の瞬間ザーッと降る音。 『あぁ、冬の音信だなぁ。もう鰤おこしっていっていいのかなぁ」などと布団の中で思いました。 起きてからみるとしまい忘れたセッコクの吊り鉢に名残のあられ。 「しっかりしろーっ!」とセッコクに呼…

新豆腐

新豆腐は秋の季語ですが、ま、立冬からそんなに間がないということでお許しを。 先日、立ち寄った竹田のお豆腐屋さんの枝豆豆腐、絶品です。 枝豆の美味しさが、ソフィスティケイトされて一段とクリーミィになった、そのままで食べても美味しい淡い緑のお豆…

新蕎麦を食べに行く

山中温泉から峠を越えて福井県に入ってすぐのところ。霧籠もる谷間に国指定重要文化財千古の家と庭園があります。 門をくぐってすぐ左てで、手打ち蕎麦がいただけます。庭園も、江戸時代のものだそうですが、蓬莱石組み、三尊石など、浄土庭園の古風を伝えて…

おーいおーい!

電気窯の蓋を開けたら、いっせいに、「オー!」と叫んでいる口が! 小さな素焼きの煎茶碗たち。 これから染付して、釉薬をかけて、きれいにして、本窯で焼きます。 「さぁ、出してあげるよちびさんたち。外はいい天気よ」

つくばね うすのき 枯れ行くものの美

枯れ行くことは美しい。 白菊の少し末枯れて、薄紫がかったものなど一入風情がありますね。 華やかに枯れる紅葉はモチロン、枯れつくした冷え寂びた景色はまたいい。 山姥流活け花としては、枯葉、虫食い葉などを珍重いたします。 部屋の中に枯葉が落ちるこ…