麗らかな秋の日、上絵を出しました。ざっと見たところ問題なし、よかった。
唐子遊びのお椀は、豆彩という、染付の線描の上に上絵を重ねる技法です。見込みにも菊の莟がえがいてあります。
つまりこの楽しく遊んでいる唐子は菊慈童です。子供がお酒飲むとは、と御思いにならないでくださいね。なにせ不老不死なので。
秋の澄んだ自然光の中で見ると、どれもすごくきれいに見えてうれしい。うっとり眺めていられそうです。
さりながら、今年のうちにもう一度本窯を焚くとなると、おちおちしてもいられません。絵付けも生地も一人でしていると、どうにも時間がない。ああ、八面六臂になりたい!
豆彩の菊慈童笑む秋うらら おるか
そのまんま ですね。