やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2009-01-01から1年間の記事一覧

今日の花 山芍薬

風の中で山芍薬がさきました。脆い花なのでもうどきどき。ようやく一輪切って青磁の花瓶に活けました。 はなびらの、汝窯の青磁を薄めたような、蒼ざめた繊細さがたまりませんです。 なにかと牡丹と比べられて割を食ってる芍薬ですが、私は芍薬のほのかに薬…

今日の花  紫陽花

白い花の季節になりました。 夕闇に白く浮かぶ花の顔はなつかしい。 さつきまつ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする よみびとしらず 古今集の時代のひとも、この季節は昔の人が懐かしくなったんですね。新緑があまり輝かしいから、かえって哀しくなってし…

今日の花 石楠花

今年の桜もいってしまった。 地面ははなびらでいっぱい。 小川に落ちた辛夷の花弁は少し錆びかけた白。 命あるもののように、岸辺に纏わって、やがて流されてゆく。 裏山の石楠花がさきました。窯場の屋根の向こうに一枝顔を覗かせています。 自分の華やかさ…

パン屋さんメティサージュ

分校の大山桜に会ったついでに、そこからほどちかいパン屋さん「メティサージュ」によりました。 去年このお店がオープンしたので、わたしは家庭用パン焼き器を買わないことにしました。やっぱりプロの仕事はちがいますもの。 地中海の風が吹き抜けているよ…

今日の分校の大山桜

満開です。老木の花こそ闌位。一抹の寂寥感がたまらない。 我が家の枝垂桜も満開なのでついでにUPしておきます。こちらはまだ若木なので花も元気いっぱい。 昨日はこの枝垂桜を見ながら、お隣のバーちゃんやみんなとオットセイさんのすきだったミルティー…

桜の花の満開の下

公園の桜が見ごろになりました。 おや、こんなところに、いちま人形が?! いえいえ お人形さんではありません。可愛い御嬢ちゃんです。ご自分で台の上に上がってくれました。目鼻立ちも整って本当に由緒あるお人形のよう。ちょっとレトロなお召し物がまたい…

今朝の花

貝母の花が咲きました。葉っぱをうつむいた顔(花)にあてて恥らっています。 茎が細くて弱いので、巻髭でやっとつかまり立ちしている貝母。いかにもほっとけない儚げな風情です。それでも毎年着実に地歩をひろげているのは、どこかに強さもあるのでしょうね…

片栗堤燈

猫A 捧げまする!捧げまする!今朝の霜の庭にたった一本開こうとしていた片栗を!プロセルピナ様に! 猫B なに気張ってんの?ひいちゃうね。 猫A プロセルピナさまああぁ!

加賀市分校町の大山桜

加賀市分校町の大山桜 。 枯死寸前。 お天気が良かったので市内の天然記念物、、大山桜をみてきました。まだ硬いけれど今年も莟みをつけています。老木の花は風情のあるものですが、この木はかなりお疲れのようで心配でした。 近くで工事なんかしています。…

今朝の花 春蘭

まだまだ寒い日もあるけれど、花はけなげに堪えています。 朝ごとに庭の花を摘んでは、活ける楽しさ。 日本春蘭は山野に普通に見かける花ですが、気品のある立ち姿に惹かれます。蘭という花は進取の気性に富んでいるらしく、さまざまな変化をおこします。春…

猫のゆめ

猫は枯れ木の夢を見る。 枯れた木に枯れた花咲くなにごとの不思議あらねど。 冬虫夏草にあらず。 うっとりと猫は夢見る。

衝動買い日記(8) 蝋燭

手前のコロンとモグラみたいなのが蜜蝋蝋燭。ドイツの自然素材グッズを扱っているお店から買いました。シュタイナー学校でも使っているという植物性絵の具などもあって、香りが良いので描いていてたのしかったです。絵の具は普通口にしたら毒ですが、そのお…

加賀の小さな養鶏場ヒラオカ・ポートリーの生みたて卵。 さくらという品種の鶏だそうです。その名の通り純白の羽毛に緋桜のとさかのとてもあいらしい鶏です。配合飼料とかじゃない自然なえさを食べているしあわせな鶏なので卵の味も格別なのでしょう。 写真…

雪割り草

雪割り草の展示会にあいました。 正確には、ミスミソウという植物なんですけど、このあたりでは普通、雪割り草とよんでいます。雪国に住むものにとっては春を知らせてくれる可憐な花には思い入れが強いのでしょう。雪割り草と呼びたくなる気持ち共感できます…

鼎文様の皿

染付の八寸皿が焼きあがりました。鍔がついているので轆轤でいったんひいてから内型でしあげます。まんなかに描いたのは鼎です。鼎文様のことすこし書いて見ましょう。 鼎は古代中国の青銅器にはじまります。三本の脚のしたで火を焚いておなべのように湯を沸…

花をまちながら

そろそろ桜前線の北上がニュースになるころですね。 桜の花はお皿や碗やさまざまなものに描いてきましたが、ふとみるとこの湯ざましはちょうど桜の花びら形。 五種類の薬味でも珍味でも盛り合わせて、空になったのから散らしてゆくのはどうだろう、なんて遊…

初使い

塗りの御櫃 使ってみました~♪ 御ひつに、まずは菜飯をいれました。手前の染付蓮花にはフキノトウ味噌辛子風味、左の花びら形湯ざましもキャラブキと蕗だらけ。 もともと御飯を保温にしておくのが、なんとなく好きではなかったので、これで心安らかに御飯を…

山道の傍らに

ようやく春の気配がしてきた山道の傍らに小さな不動明王の祠。いつも誰かがきれいなお花を供えていらっしゃいます。 道を挟んだ淵の主をお坊様がふうじこめてあるんだそうです。写真のとおり龍のような淵でけっこう深いんですよ。日本昔話の世界が生きている…

加賀棒茶

今日は加賀棒茶製茶場まで行ってきました。駐車場までも馥郁とお茶の香りが漂ってきます。あまりの香ばしさに誘われて茶房実生にお邪魔しました。 写真のとおり閑雅で趣味のいい落ち着く空間です。お花もすてき。 そしていただいた棒茶が肌寒い今日は、格別…

めぢから

いつも不思議に思うんです。 柔らかい草の芽が、軽い枯葉をどうして突きぬくことができるのか。 少し持ち上がった時点で、枯葉はカサリと横にすべり落ちてしまいそうなものなのに。 なにか不思議な力が働いているのでしょうか。いやと言わせない芽力が。

絵変わり

私は、下書きを描いてそれを写すことはしません。いつもぶっつけで描きます。そうしないと、どうしても絵に元気がなくなるような気がするからです。当然どの絵もそれぞれちがってきます。 だから一枚一枚違う絵変わりを描くのは好きなほうです。八十個ほどの…

なぜ?

伊吹麝香草の鉢の上に、薄汚れた残雪かとみれば、 白兵衛でした。よりにもよってふきっさらしのベランダで睡眠中。麝香草つぶれちゃうよ~。 空模様もかなりあやしいのに。と思ってる間に霰がふってきました。 おそろしく判断力の悪い猫なんですね。 ドアに…

野生のミケ

春めいた日差しに誘われて、草を食べに出たのである。 我輩はミケ、猫である。 なに?タマと見わけがつかないと!これだから素人は困る。我輩は黒い所は悪魔のごとく漆黒、茶色のところはピーナツ・バターのごとく艶めいて、白い所はグラニュー糖のごとく真…

ものの芽

川のそばにフキノトウの独特の緑がみえます。家の前の小さな橋の側には、愕いたことに一輪草がもう蕾をつけています。足元を見ると貝母(バイモ)の芽が! 植物界は温暖化に素直に反応しますね。バイモはいかにも弱弱しく、周りの草にようやく巻髭でしがみつ…

衝動買い日記(6) 御櫃

塗りの御櫃、買っちゃいました。景気は悪いし、今年は心を引き締めて、お財布の口はきっちり閉めておこうと思っていたのになー。ほど良い大きさの御櫃に「あ、これに菜飯を入れたいな」と思ってしまったのが運のつきでした。 工房「朱文筵」の手塚俊明氏の御…

氷りの木

氷りついて純白に輝く木。 朝日に煌いて、うつくしい。窓を開けて息を呑みました。 「氷りばかり艶なるはなし」と心敬の書いたのも、なるほどとおもいました。これぞ「冷え寂び」の立ち姿。 この木の名前は知りません。目立った花も咲かせず、紅葉もきれいで…

衝動買い日記(4)

弥生の土器。千年以上も昔の誰かの手でそっと形作られた小さな土の塊。今にも土に戻ってしまいそうに見える。 作ったのはそんなに大きな手ではない。きっと女の人だ。日本という国のまだ生まれていない頃、その人はおのころと轆轤を廻し、縁をそっとつまんで…

外猫連

寒い日が続いています。 外猫たちも火が恋しいのでしょう。工房への出入りのたびに突入してきます。まぁ、無理もないか…などと仏心を出したが最後、ふてぶてしくもストーブの前を占領して横柄なことこの上なしのありさま。みんな重量級で、まるで三役揃い踏…

タマでございます

外猫タマでございます。あけましておめでとうございます。 今朝の寒さは格別で家の前の橋から道路まで、バリバリに凍っておりました。幸い工房のストーブの傍らでひと時リラックスしております。 わたくしの食事係の人間はやたらに着膨れて靴下も何枚もはい…

今日は七草

今日は七草粥の日。暖かだったので、ひょっとして芹、薺くらい生えてないかしらと思って裏庭を捜してみました。芹っぽい芽はあったのですが、昨年、毒芹も生えていた辺りだったので、大事をとって摘み草はやめました。冷蔵庫の中のスズナ、スズシロがメイン…