やきもの日和

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衝動買い日記(8) 蝋燭

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 手前のコロンとモグラみたいなのが蜜蝋蝋燭。ドイツの自然素材グッズを扱っているお店から買いました。シュタイナー学校でも使っているという植物性絵の具などもあって、香りが良いので描いていてたのしかったです。絵の具は普通口にしたら毒ですが、そのお店の植物性絵の具は子供が間違って食べちゃっても安全なのだそうです。蜜蝋はご存知のとおり蜂蜜から作られるので、そんなにいやなにおいがしません
 コカ・コーラの瓶の形の小さな蝋燭は、あまりにもアメリカっぽくて馬鹿馬鹿しさが面白くてついつい買ってしまいました。

 左奥にチラッと見えているのは 封蝋(シーリング・ワックス)のセットです。マリー・アントワネットの夫、と言われてしまうルイ16世は鍵造りのほか封蝋にも趣味があったとか。なにか手仕事の職人としてつつましく暮らしたら平和な生涯をおくれたのかもしれませんね。

写真には載せ忘れてしまいましたが和蝋燭は形と言い臭いのないことといい素晴らしいですよね。近江で時々買います。四国でも飛騨古川でも古い町並みに、和蝋燭のお店を見つけると嬉しくてつい買ってしまいます。レトロな絵が描いてあるのもかわいい。ひょっとして店の奥で人魚が描いているのじゃないか、とまではおもいませんけどね。
ついでながら童話の「赤い蝋燭と人魚」で人魚を育ててくれた優しい(はずの)おじいさんとおばあさんがわりにあっさり人魚を人買いに売ってしまったのには子供心にショックを受けたものでした。明るく燃えながら溶けてゆく蝋燭はやはりどこか哀しいから惹かれます。

 蝋涙の魔物の育つ緑の夜   おるか