やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

氷りの木

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氷りついて純白に輝く木。
朝日に煌いて、うつくしい。窓を開けて息を呑みました。
「氷りばかり艶なるはなし」と心敬の書いたのも、なるほどとおもいました。これぞ「冷え寂び」の立ち姿。

 この木の名前は知りません。目立った花も咲かせず、紅葉もきれいではない、もろに雑木です。「神は一輪の百合をソロモンの栄華にもまして装わせ賜う」と聖書にありますが、一本の名もない木を電飾の栄華にもまして装わせ賜う造化の精妙さに感嘆しました。
手前の木の葉も一枚一枚霜をまとって輝いています。ダイヤモンドの朝でした。