やきもの日和

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衝動買い日記(6) 御櫃

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 塗りの御櫃、買っちゃいました。景気は悪いし、今年は心を引き締めて、お財布の口はきっちり閉めておこうと思っていたのになー。ほど良い大きさの御櫃に「あ、これに菜飯を入れたいな」と思ってしまったのが運のつきでした。
 工房「朱文筵」の手塚俊明氏の御櫃には洗練された素朴さがあります。用の美といっても”民芸”は重苦しく感じられるときがあり、モダン・デザインはしらじらしいときがある。御櫃に臭みがあってはいけませんものね。
 スッキリして暖かみのある姿。内側は拭き漆です。もう一ヶ月くらいは念のため使わないようにといわれました。あああ一ヶ月のおアズケはつらい。
鬼と約束した絶世の美女を百日待ってる紀長谷雄の気分です。

 自戒を込めて東方朔画賛を臨書しました。宮中にあって仙人のようだったという賢人を思って心を洗おうとおもったのに、この御櫃に合う杓文字が欲しいという気持がふつふつと沸き起こるのを抑えきれないのでした。