やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2012-01-01から1年間の記事一覧

蘇芳(すおう)の花

森林公園の老桜の幹から咲き出した花が可憐だと書きましたが、 蘇芳の花は幹から咲き出して、どこか異様です。私はちょっと怖いです。 花の色はあざやかで、とても洒落た色ですよね。 平安時代にはかさねの色目として蘇芳襲はもちろん、「装束抄」に「樺桜の…

石川県森林公園の辛夷

目を覚ましたら、黄砂のせいでしょうか、新緑の山並が、かすんでいました。 昨日は本窯を焚きました。終わったのは今朝の四時。それで今日は久しぶりの休日にして、森林公園まででかけました。大好きな辛夷の樹に会うために。 白山のふもと、白山姫神社のす…

がらくたマルシェ 今日の獲物

かなりの風とパラパラ雨のなか、「がらくたマルシェ」にいってきました。場所は加賀市山城温泉のはずれの小学校の向かいです。 以前からちょっとのぞいてみたいなと思っていたお店が一堂に会しているのですから、この機会を逃す手はありません。このお天気な…

たけのこ御飯

今朝、お隣のおじーちゃんが「たくさん採れたから」と筍を持って来て下さいました。 私には今年初めての筍です。このあたりの山ではこのところ、イノシシが人より先に、掘って食べてしまうので、なかなかお目にかかれなくなってきた貴重なたけのこです。 さ…

白根葵の花

いつの間にか雑草に紛れて花をつけていました。 きれいな薄紫色の白根葵の花。 葵というけれど、シラネアオイ科という一族一種の孤高の花なんですね。わたしは「一族一種」がなんとなく好きであつめています。 とはいっても、そんなに世話をするでもなく、ほ…

東山ボヌール

幸せなる東山よ! 山中温泉の観光名所、鶴仙渓の、そのまた名所、芭蕉堂。そのすぐお隣に立つ静かなカフェ「東山ぼぬーる」。 あえて古びた風情をかもしだす建物とインテリアも居心地がいい。渓流に面した窓の木立もうつくしい。 新緑の頃はさぞや爽やかなこ…

大聖寺川流し舟

今日は大聖寺の町の桜祭りです。 神明宮から山車がでて、町内のお旅所には白い紙垂が春風に揺れています。 古い町のお祭りらしく、どこかしんみりとした情緒があります。 以前に、通りがかりに見た桜祭りの光景で忘れられないものがありました。 御付の人に…

魔法の町

町に魔法がかけられました。 桜が咲いて、見慣れた町並みが別の世界になったよう。 公園の桜は老木で、去年まではあまり花つきが良くなかったけれど、今年はとてもきれいです。 毛皮のコートを脱ぎ捨てて庭のモクレンも咲きました。片栗も。 一日、いえ一時…

加賀の地醤油

大聖寺川のさくらもそろそろとなりました。その川が市内を抜けてゆったりと日本海へむかうあたりに、一軒のお醤油屋さんがあります。 加賀の地醤油「井村醤油醸造」さんです。ここのお醤油のことは以前から一度ブログに乗せたいなと思っていたんですが、なん…

黄水仙のころ

ご無沙汰しております。 アカです。おとなりのおじーちゃんが命名してくれました。今では呼ばれたらちゃんと返事します。 川沿いの黄水仙がさきました。日当たりがいいので、僕はいつもここでお昼寝することにしています。 ゆらゆらゆれる水仙の黄と僕の毛の…

四月の俳画

四月になってもまだまだ寒い、ここ北陸。 その上に今日(三日)はひどい風です。木々が大きく揺れています。 まぁ、冬の埃をはらってくれると考えましょう。 桜の花にはまだ少し間がある天候ですが、庭の植物達は「悠長に待ってもいられませんぜ!」とばかり…

茶房古九谷

県立九谷焼美術館のカフェ茶房古九谷。 美味しいお茶が飲めて、季節の緑が綺麗で、いつ行ってもゆったりした気分になれます。 久しぶりの青空にさそわれて、公園を抜けて歩いてみました。 梅の花の香りがしました。桜の莟も大分膨らんできています。 茶房に…

今日は句会

月に一度、月曜日に、近くの句友が集って句会をします。 準備といっても、なにもしません。部屋のお掃除は日曜日にしたからいいことにして、せめて花でもと庭に出たら、今朝は真っ白に雪が積っていてびっくりしました。ようやく見つけたクロッカスと菊咲きい…

「檀れいの今残しておきたい、日本の美しいものたち」

テレビ番組「手わざ恋々和美めぐり」が本になりました。 恥ずかしながら私も載っております。檀さんが撮影で当方にお見えになったのはもう一年も前になりますね。 びっくりするほど小さなお顔に生真面目な表情を浮かべていらっしゃいました。書道もなさるそ…

鴨じぶ定食

春霞たつを見すててゆくかりは花なき里に住みやならへる 伊勢 今年は雁や鴨の北への旅たちもおくれているようですね。 と、いうわけで加賀市の料亭ではまだまだ鴨料理がいただけるんです。 加賀市の鴨池に毎年沢山の鴨が飛来します。伝統の坂網猟という方法…

黄連の花

三月も半ばというのに、今年はまだ初蝶をみていません。 鶯の声も聞こえない。 それでも、裏庭でオウレンの花を発見。毎年二月の末頃に、雪間に小さな星のような花を掲げてくれる嬉しい花です。 二週間くらいは遅れていますね。 オウレンの根は漢方薬では健…

春の雪

薄紫の雲の間から茜さす日光とともに微笑む我輩。 春の夜の夢の浮橋とだえして峯にわかるる横雲の空 定家 の一首のごとき、耽美な光景と思う向きも多かろうのう。 我輩はミケ。猫である。 勿論、雲の間にいるのではない。じつはお布団の間に避寒しているので…

ふきのとう

まだまだ寒い日もありますが、植物界は着実に春へ向っていますね! ふきのとう発見!さっそく苦味を楽しむ胡麻和えに。 写真ではちょっと一杯そえましたが、お昼からお酒は飲みませんですよ。仕事できなくなっちゃいますもの。 このあとお隣のおじーちゃんか…

一輪草が咲きました

日当たりのいい川べの土手に、他の花に先駆けて咲く一輪草。 雪の消えるのを待っていたのでしょう、白い花が太陽に顔を向けていました。 一輪切って室内ににもちこむ。春の気配を招き入れる気分です。かわいい。 花器は黒陶、古いものだそうですが、良く分か…

三月の俳画

三月の声を聞いた途端に春めいたお天気になりました。 橋の脇の土手をのぞいてみたら、ありました。毎年春一番に割いてくれる一輪草の花。 雪の下でしっかり準備していたんですね。午後になったらつぎつぎと純白の花弁を太陽に向けて開きだしました。嬉しく…

猫たちの雛祭り

雪が降ったり冷え込んだり寒い日が続いていますが、日脚は随分長くなりました。そろそろ雛祭り。 さむがり猫たちも、晴れ着でせいぞろいです。 それにしても菱餅が巨大。 プラスチックの桃の花なんてほんとは大嫌いのはずなんですけれど、こう寒いと、何の悩…

春の雪

目を覚ますと雪はやんでいました。 レースに編みこまれた花々や昔話の動物達のように、 白い線で描き出された風景はこわれものの繊細さです。。 真冬より、ややふくらんだ木々の芽に、雪はまといついて枝をしなわせています。 この時節の水気を含んで重い雪…

二月の青

今夜からまた雪になるそうです。 空が明るいうちに、と九谷焼美術館の茶房古九谷に行ってきました。 お茶もさることながら、加賀の名菓子舗福文さんのお菓子をいただきに。 お菓子の銘は「下萌』この繊細さ! 餡のさ緑がほのかに透いてあえかです。 このお店…

鬼さん

二月の俳画です。 雪やこんこん霰やこんこん~♪ いや~良く降ったなぁ!どこへも出かけられないから、お支払いも滞りがちで、雪を踏んで債鬼がきちゃいそう。 二月は鬼も大変ね。 つかの間の暖をとる鬼さんはブサカワですね。 ブサイクカワイイではなく、ブ…

共感覚?

音に色が見えたり、または色彩に味を感じたりする脳の働きを共感覚というそうですね。 。私も音を聞くと色が見えますが、音色っていう言葉があるくらいですから誰でも多少はそういうこと、ってありますね。 数字にもなんとなく色を感じますが、、乳幼児の頃…

1月の薔薇

雪国の冷たい風の中で、なぜ開いたのか。 小さな薔薇。 寒さのためでしょう、咲くまでに時間がかかったので、開いたばかりで、すでに老成した趣ですね。 四季咲きの薔薇というわけではないのです。普通は初夏に咲きます。 だから、これは返り花? 遅すぎるな…

午後のお茶 メティサージュのガトー

冬の日の午後、温かい紅茶がほっとさせてくれます。 晴れ間を見て隣町のパン屋さん「メティサージュ」まで行ってパンとお菓子を買いました。 パンについていは以前にも書いたと思います。ここのパンを食べられる限り、家庭用パン焼き器を買うことはないだろ…

LDB ! 稚龍たち

LDB! LDB! リトル・ドラゴン・ブラザーズ! 同じ窯でうまれた兄弟たちです。それぞれ旅立ってしまうまえに記念写真を撮りました。 稚龍とは、幼い、子供の龍のことです。 使って戴いて成長しろよ!そして愛用してくださる方々に幸運を運んでね! L…

冬の光 芙蓉手大鉢

定めない北陸の冬空。 しょぼしょぼと霙かと思えば突然空が砕けそうな雷。 それでも時折、雲間から射して来る光は、天使が下りてくるかと思うほど美しい。 雪の晴れ間の光は特別な輝きがある。泣き濡れた光というか。 そんな光線に照らし出されると、どんな…

七草粥

七日の七草の日。 お正月に暴飲暴食したわけじゃないけど、お粥が好きなので。 七草なずな唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先に~♪ 鳥インフルエンザ防止になるんでようか。昔の人の知恵は深いものがありますからね! 残念ながら今日の七草は買ったものです。こ…