目を覚ましたら、黄砂のせいでしょうか、新緑の山並が、かすんでいました。
昨日は本窯を焚きました。終わったのは今朝の四時。それで今日は久しぶりの休日にして、森林公園まででかけました。大好きな辛夷の樹に会うために。
白山のふもと、白山姫神社のすぐ近くの公園には、名木がたくさんあります。中 でもわたしの好きなのは辛夷です。今はすでに花は終わって柔らかな萌木色の葉も覆われていました。
写真手前のオオシマザクラが、葉がちではありますが白く泡立つ花をまだ残しています。左手奥に見える幹が辛夷です
去年きた時はちょうど満開で、天まで届く、純白の塔のようにそそり立っていました。しばらく抱きついて、帰ってきました。
森林公園には沢山の品種の桜が植えられていて、今日は「思い川」という桜が見ごろでした。
古木の幹から咲きだした花の可憐さがたまりませんね。
山並遠に春は来て
辛夷の花は天上に
雲は彼方に帰れども
かへるべしらに越ゆる路
三好達治
木々の間のベンチに坐っていると山の気が肩に触れてきました。
ふりむけば山の近づく緑雨かな おるか