やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2012-01-01から1年間の記事一覧

スイカ

西瓜の涼しい赤 酸いか甘いか涼しいかスイカ お隣のバーちゃんが川で冷やしておいてくれたスイカです。こんなにたくさん。 大皿に盛ってしばらくみとれます。いい赤だなぁ。 染付の大皿は変化した市松模様というか、幾何学文様ですが、けっこう使い映えしま…

朝顔

立秋を過ぎてから、朝顔はたくさん咲きますね。 江戸時代は朝顔のさまざまな品種がつくられました。若冲の鶏の後に描かれた紺と白のくっきりそめわけになった朝顔なんか粋ですよねー。 朝顔や一輪深き淵の色 蕪村 たしかに、涼しい青色がやっぱり朝顔だよね…

新涼

立秋もすぎ、こころなしか風の気配が変わったような気のする今朝。 裏口を出たところでさみどりのカマキリさんに会いました。写真よりもっと明るいフレッシュ・グリーンの若々しいカマキリです。 白壁に片足をかけて、さてどっちに行こうかと思い悩む風情で…

葉書俳句

ひらりとまいこんだ葉書俳句。一陣の涼風のように。 炎天を運ばれて、葉書も少し熱くなってました。 西原天気さんと笠井亜子さんの俳句が五句づつ。イラストも涼しい色相です。 大暑なり石をつつけば死んでをり 天気 万緑や牛乳瓶の濡れて立つ 天気 路傍で炎…

夕涼み

日が傾きだす頃、蜩が鳴き始めます。もう八月。俳句歳時記によれば、すでに晩夏なんですね。 ベランダの夕顔の開くのを待ちながら、しばし夕涼みです。 ガラスの一輪挿しに冷酒を入れて。 ワイン用のストッパーがぴったりはいるので便利です。 吹きガラスの…

8月の俳画

暑い日がつづいています。なにもできませんね。仕事よりは体力的に楽な俳画を描きました。 扇面です。多少なりとも涼しげかしらと思って。 こういう、ちゃんとした礬砂引きの紙って描きなれないので面白かったです。 かなかなや明日より昨日のはるかなる お…

水枕

我輩はミケ。猫である。 猫であるからには、どんな暑い日でも昼寝をせねばならぬ。 かつ、ここで寝ると決めたからにはなにがなんでもそこで寝るのが猫道である。 「一階の方が涼しいよ」とオルカはさも心配そうに言うが、我輩がそれを知らぬわけはない!今日…

加賀太胡瓜

夏の加賀野菜の横綱、加賀ふときゅうり。巨大っ!充実した肉付きは白鳳クラス!? そっぷ型のゴーヤ関、小兵のキウイ関と三役揃い踏み! はぁ~、バカをやってもなかなか涼しくなりませんね。 太胡瓜はふつうの胡瓜のようにも食べられますけれど、調理して食…

町屋カフェ・ギャラリー faisons フゾン

土曜の夜、胡弓のコンサートにゆきました。木場大輔氏の四弦の胡弓です。 すばらしかった。胡弓がこんなに表現力豊かな楽器とは知りませんでした。 コンサートの後、すぐ帰るのもなんとなく惜しくて、近くのカフェ、フゾンによりました。 町屋をリノヴェーシ…

バルサミコ酢 十年もの

雨が降り止みませんね。大雨の被害の映像を見ると、心が痛みます。 と、いいながらも食事をしなければならないのが人というもの。 十年物のバルサミコ酢をいただいたので、さっそくサラダに使っててみました。 アボカドとトマトに胡瓜の漬物のサラダです。ス…

あじさいピラミッド

デジカメに新しいメモリーを入れたので、試し撮りしてみました。ふつうに撮れてます。あたりまえですけどね。 絵付けの部屋の机の上に盛り上がる紫陽花のピラミッド。細長い花の柏葉紫陽花は、一名を、ピラミッドあじさいともいうようです。、ピラミッドあじ…

至福の時

梅雨の晴れ間の一日、金澤からお客様をお迎えしてお茶会。 と、いってもお客様がお菓子から茶箱まで一式御持参くださっての超うれしいお茶会です。 そして、そのお取り合わせの見事なことといったら! 東南アジアのアンティーク風の脚付き篭に、レトロで懐か…

七月の俳画

はや七月。ああ、今年も半分過ぎてしまった。オリンピックも、もうすぐですね。 今月の俳画は、お魚です。山女さん。 雨音の病葉にややたかぶりて おるか 病葉(わくらば)は少し固くなっていますから、雨音もちょっと大きく響くような、…気のせいかな。 今…

金継ぎ 蘭鉢

ある朝、倒されて割れていた蘭の鉢。犯人は猫らしい。でもどの猫かいまだ特定できていない。 大好きだったので金継ぎをしてもらいました。 緑と金がきれいです。直してもらうとますます愛着がわきますね。 鉢が甦ったようでうれしいな。 蘭の鉢なので、根腐…

夏館

我輩はミケ、猫である。 我輩は六月の晴れた日を愛する。人間にはちょっと暑くても我輩にはちょうどいい気候なのである。適度な湿気も我輩の絹の毛並みをいやましにしっとりさせてくれるのである。 網戸に濾されてやわらかくなった風に残りの冬毛を飛ばしな…

柿蘭

梅雨の晴れ間、柿蘭が咲きました。渋い色合いです。 蘭としては丈夫で、良くある花ですが、自生してるのがちょっと珍しいかな、と思って載せて見ました。 工房と家のあいだのせまい中庭、水はけが悪く、日照も多くはない、さえない場所ですが、その条件を逆…

蛍川

蛍の画像を期待して御覧になった皆様、すみません。 さいきんは我が家の前の川にも。蛍はいなくなってしまいました。以前は「蛍を見る会」などもしたものですが。さびしいかぎりです。 小さな川なので、ダムやら開発やらのあるわけでもなく、取り立てて環境…

加賀の蜂蜜

養蜂家になりたいと思ったことがありました。ミツバチと一緒に花を訪ねて全国各地を巡る生活に憧れて。現実はもちろん、甘くはないのでしょうけどね。今でも庭の、朴の木や大山蓮華などの白い花の蜜が採れたらいいなと夢見ます。蜂蜜大好き。 石川県は蜂蜜コ…

せっこくの花

北陸も梅雨入りしました。 小雨の中に開いた石斛の花。白い花は色々あるけれど、石斛の花の白は、シルクのヴェールにつつまれた雪のよう。ひときわしっとりしています。 世話らしい世話もしていないのに、深窓の令嬢(もはや死語ですね)のような顔を見せて…

六月の俳画

麗しの五月も もう終わり。そろそろ梅雨入りのニュースの聞かれる時節となりました。 雨は、嫌いではありません。雨気に滲んだ光景はいかにも日本的ですね。 水草の花も好きです。河骨や未草(ヒツジグサ)、ホテイアオイそして蓮 ヒツジグサは、湿地や池で…

朴の花の満開の下

莟も、多少残っていますが、、どうやら今がこの朴の木の、花のピークらしい。 純白の花の中にあでやかな紅の蘂をのぞかせて、天頂にひらく朴の花。開き初めた花のふくよかな曲線は完璧といっていい。 「桜の花の下には屍体が埋っている」と梶井基次郎が書き…

Alexis

マルグリット・ユルスナール女史の処女作「アレクシス」。1903年生まれの彼女の26歳の若書きということになります。 主人公アレクシスの妻への別れの手紙という書簡形式の小説です。 文庫の表紙は、エゴン・シーレの自画像ですね。主人公は、もっと青…

大山蓮華が咲きました

裏庭に植えて、どのくらいになるでしょう。長い年月が経ったと思います。 やっと咲いてくれた大山蓮華。星の王子様の薔薇のように、莟をつけてから、とっても長い時間をかけて開く準備をしていました。まだ蕚を花の先っちょにつけています。 回峰行で知られ…

北鎌倉での展示会

五月二十四日からの展示会、せまってきました。 左側手前の鉢と蕎麦猪口「朝雨」は、今朝 窯を出たところです。 ずらりと部屋にならべて、これから荷造りです。 これが、けっこう重労働なんですよ。なにしろ、こわれものですから。 ひとつひとつ厳重に包むと…

古道具タユタフ

骨董と呼ぶほど確立されているわけでもない。ただ、過ぎ去る時間の中でたゆたっているものたち。 「タユタフ」、いい名前ですね。古道具のお店には。 加賀市大聖寺の古い町並みの一角の、小さなお店です。 だいたい古道具屋さんというと、ひとくせありそうな…

山菜わっしょい!

緑の美味しそうな季節です。 お隣のジーちゃんからいただいた蕗と蕨で山の恵を満喫しました。 お皿は遊びで作ってみた唐子遊び十二ヶ月の蛍と菖蒲です。蛍取りの子供が山菜を扇いでいるみたいですね。 京都の細見美術館へ行って「抱一と江戸琳派展」を見てき…

白山チドリ さんざし

山姥流活け花。今日は我が狭庭の女王白山チドリです。このところの荒れた天候のせいで傷んでしまったので切りました。急須に入れるとかわいい…。山姥だって可愛いものが嫌いじゃないんです。 それと果物みたいな色合いの西洋さんざし。 狭い庭なので、たくさ…

立てば金蘭

すらりと気品ある立ち姿。木漏れ日の中に耀く花容。金蘭の森にいってきました。 一昨年にもブログに書いたと思いますが、金蘭のこれほどの群落はちょっと珍しいのではないでしょうか。立派な花守りがいらっしゃればこそでしょう。 弘法大師の「風信帖」に伝…

毒芹

川沿いの斜面を埋めて初夏の風に揺れる真っ白の花。萌黄色の葉も繊細な切れ込みが涼しげです。 でもこれは、日本三大有毒植物の一つ毒芹です。 さすがにここまで大きくなると芹と間違えることはありませんが、芽吹いたばかりの頃はかなり良く似ていて要注意…

五月の俳画

木々の新緑が目にまぶしい、山住みの楽しい時節です。 一雨ごとに緑の色調が変わって、山は緑のスフレのように膨らんできます。 蛙の声も聞こえます。このあたりには山アカガエル、モリアオガエル、蟾蜍(ヒキガエル)、そしてかわいい雨蛙などがいます。さ…