やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

二月の青

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 今夜からまた雪になるそうです。
空が明るいうちに、と九谷焼美術館の茶房古九谷に行ってきました。

 お茶もさることながら、加賀の名菓子舗福文さんのお菓子をいただきに。
お菓子の銘は「下萌』この繊細さ! 餡のさ緑がほのかに透いてあえかです。
このお店が、二月を最後に仕事をお止めになってしまうのですから、残念です。
淡雪のように儚く口にとける風味、美味しいけれどさびしい。
ああ、全ては過ぎ去る。無常迅速、会者定離
雪晴れ間の光に染付の青もうるんでいます。
茶銚も皿もお湯飲みにした蕎麦猪口もうちの、曽宇窯のもの。小皿にだけは、ほんの少し色を添えてあります。

かえるべもなきいにしへの
そはつゆくさのはなのいろ
はるかなるもの
みな青し  (三好達治

雪雲の間の空ほどはるかで懐かしい青はないなぁ。
二月の青は目にしみる。