音に色が見えたり、または色彩に味を感じたりする脳の働きを共感覚というそうですね。
。私も音を聞くと色が見えますが、音色っていう言葉があるくらいですから誰でも多少はそういうこと、ってありますね。
数字にもなんとなく色を感じますが、、乳幼児の頃見た絵本かなにかの無意識的記憶かも知れないし、真性の共感覚ではないだろうと思います。
ランボーにも「母音」という詩があって。
Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青、
と書いています。
言葉の響きも、母音ばかりでなく、子音の重なりも色を感じさせてくれますよね。ただ、言葉はどうしても意味との連想があるから、混乱します。「ユキ」という音で白色を感じても、当然ながら雪の連想だろうし、それにリンゴのような匂いがすると思っても宮沢賢治「永訣の朝」の連想かもしれませんしね。
百人一首の光孝行皇の歌
きみがため春の野に出でて若菜つむわが衣でに雪はふりつつ
に、淡い黄色と緑を感じるのも意味からの連想でしょう。それがなんと!写真の抹茶ロールのいろそのものなんですよ!ハハハ。クリームの白はもちろんハラハラと降りかかる沫雪。
はじきのはいったお湯飲みは角有為さんの作品です。我谷盆は滋賀県在住の佃さんという方のもので、どちらも愛用しております。
緑と黄色に春を感じるのは、共感覚というより、人としての普通の感覚ですよねー。