うららかな日でした。午後からまたもや茶箱手前。
粋な仕服から、どんなお道具が出てくるのかワクワクです。
写真二枚目、奥のチェコのコーヒー缶から、これだけのものがでてきました。缶は古びているけれど、プラハという文字が私にも読めました。こういう出会いが楽しいなぁ。
三枚目いよいよお手前、敷物は、もと手拭だったんですって。よくぞ見立てましたねー!
曽宇窯の小服茶碗も、珍しいお仲間の中でなかなか落ち着いているではありませんか。建水も家で使ってる筒向付です。
茶入れもチェコのスパイス入れ。丁子(クローブ)がはいっていたらしい。薄れたチェコ語を、おしらべになったんですって。
お手前の間のワン・ショット。
そして部屋に撒いた枯葉を掃いて、ちょっと寂しい宴の後。
(前略)
げに、吾は
北風に
そこかしこ
吹かれ行く
落ち葉かな
うーん、ヴェルレーヌはちょっと甘いけど、泣かせどころを知ってるね。
いつもセンスのいい取り合わせで楽しませてくれる茶箱道の通人、仕服作者でもあるこのかたは、再来年十一月に金澤で茶箱展をなさる予定だそうです。
「それまでに飽きちゃってないかしら?」とご自身で心配なさっていましたが、きっと、やたらに精進するより、そのくらいの気分の余裕があったほうが遊び心は活気付くのでしょうね。楽しみにしております。