毎年この時節に涼風とともに届く秩父葡萄。
いい色ですねー。秩父でもこんな見事な葡萄が取れるのねー!と感心しますが考えてみれば葡萄の名産地山梨県ともそう遠いわけではないし、当然なのかもしれません。
秩父、加藤ぶどう園のそれはみごとな巨峰。甘いばかりではなく自然な野趣もかんじさせる美味しさです。
オットセイさんも病院のベッドの上で、手に乗せて目の上に掲げるようにして嘆賞しながら一粒一粒食べていました。
思い出せば悲しくなるけどうれしい。寂しいけど美味しい。葡萄よ、なんでこんなに甘いのか。
暗い土の中から、これほど快楽的な美味を吸い上げる葡萄の木って不思議です。
転げ落ちてバッカスの眸の黒葡萄 おるか