やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

茶箱の楽しみ その2秋

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秋晴れの一日、金澤からお客様。
茶箱手前をして、遊んでくれるんですって。嬉しい。

 ずらりとならんだお手製の袋物。素敵です。古くからおうちにあった布地や、ディープ・ヨーロッパの古いリボンなど、あしらいに遊び心があって、なかから何が出てくるかとワクワクします。

 右上のお重はドングリの模様。お抹茶の茶箱はロシアの白樺細工の小箱でリスの模様です。つまりこの日のひそかなテーマは、秋の森の中のリスちゃんなんですね!小さな箱の中から次々取り出されるお道具茶筅立てなどもお手製でそれはしゃれていたんですけど、なんと写真がピンボケで残念です。

つぎは煎茶のお手前。ヴェトナム製の真紅の茶箱からなにがでてくるのか。箱を開けるって面白いな。秘密をのぞくようでスリリングです。
次々出てくる仕服の、裏地との取り合わせ、タッセルを飾ったお洒落な紐、どれも一工夫あっておもしろい。年甲斐もなく「キャーッ!カワイイ~!」を連発。
 お菓子は勿論、金澤らしい注文のお菓子でした。「梢の月」は絶品でした~!

 茶箱は、箱から何から一式あつらえて、日本の職人技の極小の見本市みたいにしつらえる、ハイレヴェルな世界もあります。
 しかし、こうして古いもの懐かしいものとの出会いを生かし、各国の民芸品などを見立ててとりあわせるのもまたしぶいとおもいました。「物との出会い」「見立て」「とりあわせ」これらは日本文化のキーワードですよね。


自分のねらったとおりの美の世界を作り上げることは勿論すばらしい。おいそれとできることではありません。
しかし、出会いを生かし、見立て、取り合わせの妙に遊ぶことは、自身の美意識に常に揺さぶりを欠けているわけで、ひとしおスリリングです。
ああ、今日は素敵なものを見た。