やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

かいだんで読む

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怪談を読むの間違いではないかと思われたことでしょうね。
 なんのことはない。階段で読書するというだけのことでした。
残暑とはいっても盛夏と変わらない暑さ。
ばてているんでしょう。しばらく仕事していると集中力が落ちてくるのが自分でわかります。
それで水分補給の休憩のついでにちょっと本を読みます。
階段は、風が通って涼しいので自然本が集ってきます。吹だまりのように。

手前のクレーの絵の表紙の本は川上弘美著「天頂より少し下って」。軽めの本を、と思って図書館から借りました。川上弘美はしなやかな日本語の使い手で、新刊が図書館に入るとすぐ借り出します。この短編集は全て女性が主人公で、その全員がほぼ主体性のない人たちなんです。気配りはするけど。
最近の小説のヒロインは社会的にも人間的にもそれなりに自立した人が多くて、そういう女性ばかりでもないのよね、って言う気持もわかります。自立してればいいって物でもないですよね。でも読んでると眠くなっちゃうの。
川上弘美さんは綺譚のようなものが面白いな。だから新刊の「七夜物語」は期待してます。

奥にあるのは長田弘の本。長田弘の詩も、エッセイも、、買います。冬木立のようなくっきりした陰影、と同時に率直な光にあふれた、その日本語が好きです。

おっと本の話を始めると、ついついながくなってしまいます。仕事に戻らねば