やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

蕪寿司

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 春の七草の「すずな、すずしろ」は蕪と大根だそうですね。日本人には昔々から親しい大切な野菜の代表でしょうね。蕪と焼き畑農業の関係など興味はつきません。付合いが長いから各地に独特の蕪や大根があって、それがまた楽しいですね。この季節に欠かせない蕪と大根、寒さが厳しくなるに連れてすますおいしくなってくれます。
 昨日もお隣からは大根、そして陶芸家中村久一さんの奥様けい子さんからはお手製の蕪寿司をいただきました。嬉しいな嬉しいな。毎年こうして頂きモノで年を越す私です。
 けい子さんは年を越して発酵の進んだものよりも、蕪の味が生きている今の味がお好きだとのことでした。
 それでは、とさっそく一献。確かにきりっとさわやかで美味しい。発酵食品って作者の性格が出るのかな。

 一人で飲むのが寂しいときは、徳利に舞姫をよんで賑やかにします。「我歌えば月徘徊し、我舞えば影繚乱す」と李白の「月下独酌」気分です。こう書くとやたらに大酒飲みのようですが、そんなことはありません。めったに飲みませんよ。
 お酒は金沢福光屋の「初あげ」。こちらも若々しくフルーティーは香りです。若山牧水に「火鉢の火に酒をたらして部屋を香らせる」という歌がありましたが、このお酒の香りを嗅ぐとその気持がよく分かります。え、やっぱり酒飲みっぽいって!?そんなことありませんったら。