やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

樫尾正次展にいきました

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洗い晒されて真っ白な雲が梢にかかっていました。不思議なほどいいお天気だったので、福井県金津創作の森美術館まで行ってきました。
日本のペーパー・アートの先駆者、樫尾正次と鉄と塩の村岡三郎の二人展が開催されています。樫尾の紙というかろやかな素材の作品が、生命感にあふれているのとは対照的に、村岡の重量感ある鉄やガラスの作品は逆に、壊れていくものの痛みとよくにた美がありました。
樫尾氏の作品のファンとしては懐かしい1960年代の作品から2000年代まで随分沢山展示されていて、みごたえありました。
野外の作品を探して歩く雑木林の明るさに「シモーヌよお前は好きか、落ち葉踏む足音を…」と思わず口ずさんでしまった。でも枯葉を踏んで歩くのっていいですよね。
 今気がついたけれど、地図をチェックしたら野外作品で見落としているものがあるようです。またお天気のいい日にいってみなければ。
 それにしても「黒っこ」って作品欲しかったな。勿論欲しいといえばどれも欲しいですけどね。
 ホールの高いところにつるされた「ふくらんだ円盤」というそれはそれはやさしいリラ色としおれかけた黄薔薇の色の張り合わされた作品が空調の風にゆらゆらと揺れているのを眺めていると、なんともいえない浄福感に充たされました、ああ、今日はいいものを見た。幸せな日だった。