村はずれで拾った落葉松の枝
小さな薔薇の形の松ぽっくりをいっぱいにつけていてかわいい。
落葉松 北原白秋
からまつの林を過ぎて
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。
からまつの林を出でて、
からまつの林に入りぬ。
からまつの林に入りて、
また細く道はつづけり。
(後略)
小学校の教科書で読んでいまだに覚えている詩のひとつです。かんこ鳥ってどんな鳥かしらと思いました。
今住んでいる村のはずれに、は弥生時代の村落の跡があって、小川に沿って寂しい丸木柱の跡が並んでいました。落葉松はその近くに生えていました。弥生時代の人も眺めてのでしょうか。からまつの明るい紅葉や、春の花嫁のような芽吹きを。
道路工事があって住居跡は埋め戻されてしまいましたけれど、落葉松は今年も葉を落としています。
落葉松落ち葉天使の翼脱ぐごとく おるか