やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

ホトトギス 二種

イメージ 1

 久しぶりで裏庭に回ってみたら、台風に倒された野草にうちまじって、ホトトギスが咲いていました。
 しばらく忙しかったので、何の世話もしないでいたのに。倒されたまま雨風にうたれていたというのに。

 秋草の美とは、野分に倒された後にこそとみつけたり。

と、秋草には迷惑な感慨にふけったのでした。

 「星の王子様」の狐くんは「愛とは君がそのために心を砕き費やした時間によって育まれる」というようなことをいってましたね。それもそうですけど。でも、ほっぽらかしておいた”にもかかわらず”咲いてくれる、この無償の愛こそ植物さんの気高さのあらわれですよね。人間のようないやしきヤフーの族にはめったに見られない美徳でしょうねー。

ホトトギスは香りが無くてさびしいけれど、他の花のなかなか根づかない日陰でも花をつけてくれますね。でも今年は白楽天ホトトギスはダメでした。白花は又一段と弱いものですね。だから好きでもあるんだけど。

 夢に切ることも白花不如帰草   おるか