やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

冬苺

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 冬も鮮やかな緑の葉っぱと真っ赤な実。山道をクリスマス・カラーに彩ってくれる冬苺。木苺の仲間らしくつやつやのつぶぶつぶがかわいい。
口に含めばひたすら酸っぱいけれど、食べられないほどでもない。なんだか身体によさそうな気もする。「風邪のシーズンだからヴィタミンC を御取りなさい」と神様が用意してくださったのかもしれない。

 蹴轆轤の上に置いた器は、浦陽子さんの作。網に花が散っています。

 初冬の光に煌く冬苺の蔓はベル・エポックの首飾りのよう。冬枯れの季節にも、こんなに愛らしいものを、自然は、道端にさりげなく準備している。
 小鳥や獣は美味しい実を食べたらちゃんと種をまいて、植物のお手伝いをする。でも人間はそうもいかない。ルール違反だよなと思いつつ又一粒、冬苺を口に運ぶ。