やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

枇杷の花

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重い蜜の香りに誘われて歩いていたら、枇杷の花が咲いていました。
毛皮のようにモコモコの蕚を着込んで、身をよせあって、いかにも防寒対策怠り無しといった恰好です。
 枇杷の蜂蜜は風味がよくて大好きなのですが、何故だか今年はミツバチを見かけません。大体、以前は、北陸では枇杷は無理だろうと思っていました。が、この頃は花が咲き実もなるんです。温暖化のなせるわざなのでしょうね。
 デンマークでの温暖化会議も各国の利害が錯綜して紛糾しているようだし、そんな隙にも、人知れずひっそり絶滅していく生き物がいるんだろうな。

枇杷の葉で今夜は薬湯にしよう。枇杷の葉には色々薬効があって漢方では大薬王樹といわれるそうですね。打ち身にもいいし、微量のニトログリセリンがふくまれているので心臓にもいいかもしれない。香りも甘く、実は美味しく、葉っぱは身体にいい。なんて優しい木なのでしょう。あまえたいときは枇杷の木によりかかることにしましょう。

  黄昏の終わらねばいい枇杷の花  おるか