やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

西王母椿

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 椿の原産地は日本。そのせいか、沢山の品種がありますね。各地にそれぞれの名花もある。金沢を代表する椿といえば西王母。上品なピンク色で私も大好きな花です。一輪挿しに生けていた花が落ちたのを、あまりきれいだったのでお盆の上に置いていたらそのまま開いてきました。

 もともと端整すぎるくらいな花なので、やや打ち崩した風情がむしろ好ましい。でも、やはり、なんだか妖しい。不老不死の仙界の女王の名をいただいているのだから当然といえば当然かもしれないけれど。
 このままテーブルの上で色褪せてゆくのを 六道絵の美女の変容のごとく眺めるというのも怖い。「北国日和さだめなし」、ふりみふらずみの鳩色の日は不思議なことがおきるものです。

 そうだ、二段重に、上は真紅、下には純白の椿をつめて、誰かおどろかしてみたいな。いま、現実には上段に白、下段に黒の甘納豆がはいってるんですけどね。