やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2022-01-01から1年間の記事一覧

タケノコごろごろ

裏山のタケノコ。イノシシとの熾烈な取り合いを制してゲットした貴重品です。 というわけでタケノコ御飯のランチ。筍と御飯が半々という感じ。筍でゴロゴロしていて、やはり、なにごとにも限度というものがありますね。 荷葉形の小漬けに春菊とお揚げとタケ…

ある日、ふと

染付なでしこマグカップ ある日、ふと、「この器、悪くないかも」と思う、ことがあります。 家で使っているのは、試作品とか検討中、とかが多いので、使いながら、考え込むことが多いのですけれど。 写真のマグは試作品一号で、この後、色絵や赤絵、染付の唐…

庭の桜を眺めつつ

今日が満開のようです。 手前の川をのぞき込むように咲く枝垂桜。隣の辛夷は音を立てて散っています。 上絵の絵付けを始める前にちょっと一服。 今年の花も去ってしまう。あまりにも美しいこの時を止めることはかなわないけれど、 しばらくは、ただ眺めてい…

今月の俳画

庭の桜も、明日には満開になりそうです。 毎朝、新しい花の芽に出会えますし、春ってすばらしい。 四月の俳画も猫さんです。 句は 空色の蝶きて空のうごきけり おるか バタフライ効果ってやつですか。 空の光とか雲の流れとか一頭の蝶の動きが引き起こすわけ…

お花見ランチ

四月の表紙 うつわ歳時記の表紙用に写真撮りました。うまくアップできない事態に備えて、こちらにも載せておきます。 ここ北陸の山里では、桜はまだですが、空の明るさは四月です。 残雪が多かったせいか、庭はまだ早春の雰囲気です。毎年このころが、山里の…

山芍薬の芽

山里の春を知らせてくれる、花の芽。毎朝狭い庭のあちらこちらにあたらしい発見があります。山芍薬が今年も顔をみせてくれました。 ついこの前見つけたときは地面にほんの少し、小指の先ほどの赤い芽がのぞいていただけでした。小さくても独特の色調なので、…

ふきのとう

なぜか川に向かって一列にならぶふきのとう。 胡麻和えにして食べました。 ほろ苦さに春を感じます。 蕗の薹切れば雌花でありしかな おるか フキノトウには雄花と雌花があります。写真は雌花ですね。 まだ小さくてすっぽり葉に覆われたフキノトウを切ってみ…

金沢の国立工芸館へいきました。

ミュシャのポスター「サラ・ベルナール」 工芸館で開催中の「めぐるアールヌーボー」展へいってきました。新しい工芸館はレトロな建物でいい雰囲気でした。こじんまりした美術館ってすきです。 それなのに外観の写真を撮るの忘れてました。雨で急いでいたせ…

春菜取れました。

この春初めての若菜 春になって、枯れはてて見えた大地からまた芽吹く緑。プロセルピナ嬢がまた地上にお戻りになられたのですね。めでたい嬉しい。 なんてみずみずしいのでしょう。大地は永遠に若いのね。 あまりにもおいしそうな緑だったので,拙作の中では…

三月の表紙

ホームページうつわ歳時記の表紙の写真なんですが、ちょっとお先にこちらにあげてみました。 菜花とトリ貝のスパゲッティ、左側上は鴨とネギ、右はモツァレラチーズと黄色トマトのサラダ。春っぽい色のつもりなんですけど。 詳しくはホームページでご覧くだ…

三月の俳画 猫のお雛様

今月は、俳画も猫のお雛様です。 何を描くか迷ったときは、猫! 句は 雛の日や子猫に夢を踏む遊び おるか ふみふみ です。フフ、ゴロゴロ喉を鳴らしながらふみふみする子猫ってかわいい。でも、拾った子猫だったりすると、「お母さん猫のこと思い出している…

猫雛まつり

春よ来い!猫雛様方、総出演です。 三人官女さん、巨大鶏照り焼きにびっくりしたのね。御魚、落としてますよ! その隣の横笛のお囃子の猫さん、どう見てもキュウリにかぶりついているようにしか見えませんね。 手前右の大根ののっている肩身替わりの四方皿は…

雪の晴れ間

雪の晴れ間に九谷焼美術館にいってきました。 御煎茶に使っていただいたのは、ずいぶん以前に作った、染付縞のぐい飲みと、椿の盃。 どちらも今は手元になくなっているので、思いがけず古い友人に出会ったみたいでうれしかった。 手前の莟と比べていただけれ…

単純作業と「海辺のカフカ」「ペッパーズ・ゴースト」猫殺し

焼き物を作る仕事には絵付けやろくろのほか、単純作業の下仕事が山ほどあります。午後は、窯詰め用のハマ作りをして過ごしました。昔は音楽を流していましたが、今はオーデイオブックを聞きいています。単純な手作業をしながらだと、ただ本を読むよりいろい…

猫の日

222が猫の日、ってちょっと苦しいような気もしますが。2をニャンと読むの? 3月33日があれば良かったのに。 猫の俳句もいろいろありますが、大好きな橋間石(本当は門がまえの中が月)先生にも猫の句なにかとございますね。 春の猫抱いて川幅ながめお…

二月の俳画 化け猫

追儺の後、追い払われた鬼はどこへ行くのでしょう。句は、 化け猫を飼はむと豆をまかずをり おるか 邪気を払ってミケ様の幽霊がいなくなってしまうと寂しいですものね。天国に猫がいないなら、そこはきっと退屈でしょう。化け猫さんのいるだろう地獄のほうが…

雪の晴れ間に

上絵を窯から出しました。カフェ・オ・レ・ボウル,御飯茶碗、菓子鉢などなど。 手前の虎の子箸置きは今回作った50匹ほどのうちの最後の十匹です。次の寅年に、仕事できてるどうかわからないから、ひょっとすると本当に最後の十匹かもしれませんね。 ともあ…

十力の金剛石!

冬木の桜に淡雪が溶けてシャラシャラと音がきこえそうに光ってる。 宮沢賢治ではありませんが、冬の終わりの日差しに輝いて、まったく金剛石のよう。お話の中のように桜のまだまだ固いつぼみの”いみじい細胞”にしみわたって、いるのでしょうね。 写真ではう…

春を待ちながら

窓の外に残雪はうずたかいけれど、さし込む光は、きらきらしています。室内に取り込んだ植物が、「もっと光を!」と声にならないけれど叫んでいるようです。 私も肩に日を感じながら読書したくて窗ぎわに椅子を移動しました。 二月の光は、切れるような寒さ…

風邪の日の楽しみといえば

風邪をひいた日の楽しみ、それは、ホット・ワインと漫読ですね。 ブランデーがあれば使いますが、ワインの残りには、事欠きませんので。 子供のころからインフルエンザでもない普通の風の時は、母が、ポートワインとか、それがないときはウィスキーにお砂糖…

お正月の読書その2

雪の日の御こたつの友、ミカンと本。どれも、精読などしません。今年もよろしくね,とちょっと見ただけです。 マリオ・ぷらーつの「官能の庭」は、ちびちびと読んでいます。碩学と言ってまず思い浮かべる人物と言ったらプラーツ氏とエリュアーデ氏ですが、ウ…

お正月に読んだ本

おもしろうてやがてかなしき…。 今年のお正月はかなり、読みました。写真は金沢にお住いの、山上たつひこ先生から、年末に御恵贈賜ったご著書です。五編の短編集なのでさらさらと、外連のない文体に乗せられながら作家のたくらみに引き込まれ、あらら、とお…

一月の俳画 蠟梅

蠟梅が咲きました。花の少ないときに嬉しい花です。 部屋に活けると、水仙に似た清冽な香りに気づかされます。 蠟梅を解剖したる指香り おるか 描く前に花弁の数、蕚、雄蕊雌蕊など、ばらして観察しましたので。 半ば透き通った、蝋細工のような花びらの質感…

花びら餅

金沢のお正月飾り紅鯛 初詣の後、古九谷美術館へ寄ってきました。 初詣に毎年三社をまわります。加賀一之宮の菅生石部神社にまずお詣りし、そのあと近くの愛宕神社へ回ります。愛宕神社は火伏せの神様だそうなので、年末に無事窯を焚いた御礼と一年の窯焚き…

あけましておめでとうございます!

良いことがたくさんありますように! 新雪に日がさしてきました。寒いけれど明るいお正月。 今年はどんなことがあるのでしょう。なるべく笑顔と、動物さんたちにおかれましては目を細めてくれることの多い,年になりますように。 去年も同じようなことを書い…