やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

お正月の読書その2

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雪の日の御こたつの友、ミカンと本。どれも、精読などしません。今年もよろしくね,とちょっと見ただけです。

マリオ・ぷらーつの「官能の庭」は、ちびちびと読んでいます。碩学と言ってまず思い浮かべる人物と言ったらプラーツ氏とエリュアーデ氏ですが、ウンベルト・エーコは、その斜め上に「怪物」というジャンルを作りたいような方ですね。「薔薇の名前」は大好きな本です。

 古井由ははじめて「杳子」を読んだときは、何が良いのか全く分かりませんでした。こちらが子供すぎたんでしょうね。「山躁賦」ころから、おや?と思うようになってこの「仮往生伝試文」ですっかり好きになりました。実は、この本を読む数年前に夢で、一度死んだ夢を見たんです。死んだあと、草葉の陰でぼんやりしていたら「ちょっとそこのあなた!」と小うるさい感じの世話好きそうなご婦人にみつかってしまって、いろいろ詰問されるのですが、何分死んでいるので頭の中は真っ白のタブラ・ラサ。施設にあずけられて全くのデクノボーとしてまた暮らす、という目が覚めて我ながらあきれるほど情けない夢でした。そんなこともあって、この「仮往生伝…」は、他人事ならずよめたんでしょうね。

 夢のついでですが、私の初夢はひどいものばかりです。最悪はトリケラトプスみたいな小型恐竜二匹に追い掛け回される夢です。小さい火山も噴煙を上げていました。ああ…。