雪の晴れ間に九谷焼美術館にいってきました。
御煎茶に使っていただいたのは、ずいぶん以前に作った、染付縞のぐい飲みと、椿の盃。
どちらも今は手元になくなっているので、思いがけず古い友人に出会ったみたいでうれしかった。
手前の莟と比べていただければお分かりのように、椿の盃は高さ3センチ幅5センチほどのとても小さなものです。
ですから、お茶もほんの一口、チュッと吸ってしまえばなくなるほどの量しか入りません。湯冷ましにお湯を注ぎ、少し冷まして急須に移し、一分ほど蒸らして碗にそそぐ。
手間暇かけるその時間が愛おしいんです。
撓はせて切る野の梅の濡れてをり おるか