蠟梅が咲きました。花の少ないときに嬉しい花です。
部屋に活けると、水仙に似た清冽な香りに気づかされます。
蠟梅を解剖したる指香り おるか
描く前に花弁の数、蕚、雄蕊雌蕊など、ばらして観察しましたので。
半ば透き通った、蝋細工のような花びらの質感も独特です。
ただ、枝ぶりがちょっとぶっきらぼうなんですよねー。
仮の世のコリオリの渦日脚伸ぶ おるか
少し前までは、バスタブや洗面所の水を抜くときの渦もコリオリの力で右巻き左巻きが決まると思われていましたが、いまでは、その程度の大きさでは、むしろデザイン等の影響が大きいので、コリオリの力の観察例としては認められなくなったそうですね。
とはいえ、コリオリの力がなくなったわけではないのですから、儚い仮の世のこととはいえ、そういう理はひそやかに働き、地球は回転し続け、日脚は伸びてくる。めでたいとつぶやいて言祝ぐといたしましょう。