扇面です。多少なりとも涼しげかしらと思って。
こういう、ちゃんとした礬砂引きの紙って描きなれないので面白かったです。
かなかなや明日より昨日のはるかなる おるか
若い頃は未来に何が起こるか、わからないし、明日という日が遠かったものです。この歳になると日々は淡々と過ぎ、明日はすぐやってきます。逆に帰りこぬ過去の時間はいよいよはるかに思える。今年も蜩の降るように鳴きしきる日暮れ、今ここにいることに、おどろくのです。
昨日は「きそ」と読んで欲しいのですけど。広辞苑などでは昨夜とかいて「きぞ」が載っていますが、「昨日」と書くのも、ありなんですよ。
