やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

至福の時

イメージ 1

梅雨の晴れ間の一日、金澤からお客様をお迎えしてお茶会。
と、いってもお客様がお菓子から茶箱まで一式御持参くださっての超うれしいお茶会です。

そして、そのお取り合わせの見事なことといったら!
東南アジアのアンティーク風の脚付き篭に、レトロで懐かしいトワル・ドゥ・ジュイ風の布地が付いていて「これってコロニアル・スタイル?」と思っていたらなんとお手製とか。
そこから次々に出てくる小さなお道具も世界中の愛らしいものをあつめたかのよう。しかもそれぞれ洒落た仕服には行っていて、それも全てお手製!
 御茶入れはミャンマー嗅ぎタバコいれやイギリスの時計職人の小さな螺子入れであったり、ミャンマーの古い布が小袱紗にしたててあったり。
 紐を解いてその内側の、梅雨晴れの空のような色彩が零れるとき、まるで小さな器の打ち明け話を聞くような気持がします。
 古い小さなもの達を”見立て”そして仕服に”包む”、日本の美意識の二大特徴といってもいいでしょう。ああ、今日は本当にきれいなものを見た。そしてお茶もお菓子もおいしかった。
 まさに仕服、いや至福の時でした。

私の作った小さな茶銚も、こんなかわいい仕服をきせてもらいました。
もっと写真を撮りたかったのに、なんとメモリー切れ。かろうじて写った一枚です。