北陸も梅雨入りしました。
小雨の中に開いた石斛の花。白い花は色々あるけれど、石斛の花の白は、シルクのヴェールにつつまれた雪のよう。ひときわしっとりしています。
世話らしい世話もしていないのに、深窓の令嬢(もはや死語ですね)のような顔を見せてくれました。
長生蘭という別名からも縁起の良い花とされてきたことがうかがえます。薬効もあるのでしょう。うろおぼえですが古代には「スクナヒコネの薬根(クスネ)」と呼ばれていたとか。
たしかに石斛の花のほのかな清香をかげば、ちょっとくらいの病気はなおりそうなきがします。
石斛の香や明日の思ひ出のやうに おるか