やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

階段の上のミケ様

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我輩はミケ。猫である。
虫の声もすっかり秋である。月も毎晩太って来ている。
しかし日中はまだまだ暑い。
階段の上が風通しが良く、木の床は冷やりとしていて快適である。
暑い時は涼しい所に移動する。これがエコの極意である。

 しかるに、無粋者オルカは掃除ができないと文句を言う。
我輩は掃除機を見るとなぜか無性に腹が立つのである。電気掃除機はわれら猫族の天敵である。
その辺を分からせてやるために、我輩は、もったいなくも自ら立ち上がり、オルカが掃除機を出すたびに
足首を咬むことにしたのであった。
 最近漸く掃除機をやめて箒と雑巾がけという、ゆかしい作法を身につけたようである。
 これもまたエコである。
それにしても人間の躾は、実に時間のかかるめんどうなことである。

  秋風や雑巾の柄なつかしき  ミケ