やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2018-01-01から1年間の記事一覧

今月の俳画 芙蓉

立秋を過ぎてややすずしい日がもどってきました。 今日は久しぶりで俳画を描きました。 絵は芙蓉の花。優しい花容が慕わしい花です。 俳句は ゆく夏の葉裏にこもる風の音 おるか 何というか日々何万と生まれる俳句の中の一つ、というか、どうってことない句…

ブッラータ!

加賀は言わずと知れた味どころ。 日本海のお魚は身がしまっておいしいし、石川県は米どころ。ことにこのあたりの冷たい渓流の清らかな水で育っったお米は味が細やかなのだとか。 水とお米が良ければ当然日本酒も美味しい。 ワインが欲しければ、近くのエノテ…

八月の表紙

御暑うございます。 朝、朝食を食べながら世界のニュースを見るんですが、世界中暑いみたいですね。 仕事しようと思うのですが、思うようにはかどりません。 食欲も低迷しているので、ごく軽めの昼食です。 絵皿矢車草です。

行水猫さん

暑くて仕事にならないので、水分補給&休憩。 猫さんも水浴びというか、行水というか、ご満悦のよう。 実は、磁器の猫さんは冷凍室で冷やしてあります。 氷の代わりにグラスに入れれば、ジュースがぬるくならないというわけです。 氷だと,溶けると薄くなり…

ちょっと休憩

朝のパンを買いに出たんです。焼き上がりの時間、10時を少し過ぎたころです。 大通りを細い小路に入ったところで、「なに!この車の数!」 パン屋さんの前に行列ができていました。何でも最近テレビで紹介されたんですって。 ちょっと並んでみました。 し…

七月の歌仙

今月から新たな歌仙がはじまりました。 蛍火の巻です。 あんまり暑くてちょっと歩くだけで生命の危険を感じるような猛暑の中、連衆の皆様がお集まりくださいました。これぞ、風狂の友! 発句 蛍火の一つ点りて二つ消ゆ 正藤 怖ろしいほど美しい蛍の句。 脇 …

マグカップ

マグカップを九谷焼美術館の茶房古九谷に搬入しました。 真ん中に、ミモザ・マグ その他、赤絵撫子、色絵の撫子、蔓薔薇など。 あまり暑くて今日は搬入のあと少しお買い物をしたら、疲れ切ってしまいました。 あ~、やらなきゃならないこと山ほどあるのに。

今月の俳画 芥子

しょっちゅうここにupするのを忘れてしまいますが、毎月俳画を描いて加賀棒茶のカフェ&ギャラリー実生に、かざっていただいています。 七月は芥子の花。 雨後の天覇王のごとく夏の蝶 おるか 庭に黄色い虎みたいな模様の黄揚羽がきました。 あの大雨を生き延…

大雨の後

大雨の後、今日は一転して晴れて暑い日になりました。 川の流れも嘘のように鎮まりました。 激流に、川底の苔やら藻の類がきれいに洗い流されて、 青みを帯びた粘板岩の川底がさわやかに見えます。 滝ケ原石と似たような感じの岩ですね。 昨日は川が溢れない…

大雨!

各地で被害が出ていますが、拙宅の周りもすごいです! いまのところ無事です。 目の前の川とその向こうの崖がちょっとがけ崩れ。 お隣とお向かいのお父さんたちが自力でかたずけていらっしゃいます。 どうぞ、御気を付けてね。

7月の表紙

言いたくもないけれど、蒸し暑いです。 なんだか元気が出ないので、こういう時こそウナギでしょう。アンギラ・ジャポニカ頼み。 午後からは窯詰めで、立ちっぱなしの力仕事ですもんね。 ウナギ散らし、うざく、ウナギ卵とじ、などなど。ウナギ尽くしです。

六月の連句

歌仙もいよいよ名残の裏へはいります。 さて、先月は冬の句 十一句 咳けばショウウィンドウに己が影 梶 十二句 毛皮羽織れば街の華やぐ 西 という展開でした。 名残裏一句 犬に服着せて散歩の老夫婦 中江 をいただきました。前句では人間が毛皮を羽織ったの…

山羊パンさん

加賀には個性的なパン屋さんがあちこちにあります。 以前フランス人のパン職人さんのお店「メティサージュ」を何度かとりあげたことがあります。 ところが、なんということでしょう。その、メティサージュのムッシュー・ル・ブーランジェ、ご一家が南米に移…

紅一点

朝の夢の名残の中でうつらうつらしていた時、ピロロロ~という優しい声! 飛び起きました。十年ぶりに聞く赤ショウビンの声です。 窓からこっそりのぞくと、いました。朴の木から飛び立って、川の上の電線にとまっています。 写真を撮りましたが小さすぎて、…

今日の俳画

扇面に俳画を描きました。 紫陽花に川トンボ。 句は 吹き変わる風に雨の香ほととぎす おるか このところ俳画を描いているので順次載せてゆくことにします。 よくある、いかにも俳画らしい俳画でしかありませんが、こういうのを描いていると、何となく気持ち…

今月の俳画

加賀棒茶製茶場のカフェ、「実生」へ今月の俳画を届けてきました。製茶上の外壁がすっぽり工事用の覆いに包まれていて驚きましたが、営業中でした。 俳画は、牡丹に蝶。句は 平積みの古書の香苦き走り梅雨 おるか なんだか、絵と句が似合ってないですね。ま…

六月の表紙

雨に洗われて、一際きれいな六月の青空。 今月の表紙の写真を撮りました。翠の季節。朴の葉が、使ってくださいとばかり柔らかな緑をひろげています。 木の葉型の大皿には、いつもながらお隣のおばーちゃんのくださった蕗と加賀名物(?)すだれ麩の炊いたの…

朴の花

二階の窓を開けると,肺を洗われるような香り。 ああ、朴の花が咲いたんだ!目を瞑ってしばし浸りこみます。 香りのよい花はいろいろあります。 早春の沈丁花、前に書いた風蘭や石斛の香り。 花ではないけれど黒文字や青文字の木の香り、ヒノキや肉桂。きり…

石斛の

今年はなぜか蘭科の花々の機嫌が良い。 春蘭が、蘭茶にするほど沢山咲いたし、エビネ、紫蘭、鉢植えのシンビジウムの仲間。 そして、石斛。 他の植物に着生して生きる着生蘭の中で、わたしは、なぜだか石斛が好き。 クリームのような滑らかな質感の白花が多…

葉書俳句

西原天気さん笠井亜子さんの葉書俳句第18号がとどきました。 笠井氏「水は」5句、西原氏「空へ」5句です。涼しげなイラストも素敵です。 新緑の水は身体をすりぬける 亜子 木々の新緑の緑、その輝きは、たとえようもありません。 木々にその輝かしい緑を…

五月連句

緑の美しい季節。芭蕉の館の庭の苔も生き生きしています。山野草展がおこなわれていました。とても珍しい品種もありました。 さて、五月の連句は、名残の表の七句目からです。祇園ばやしから淀川のくらわんか舟の賑わいへと続き西国情緒を楽しんで六句目は「…

えびねとイノシシ

日本の自生蘭に凝っていたことがありました。 蘭というと華やかなイメージがありますが、日本の蘭は、すっごく地味です。 その上、自然に自生してるくらいだから日本の風土に合っていて育てやすいかというと、さにあらず、気難しいのです。 地植えで機嫌よく…

五月の表紙

緑の季節 染付の器でお昼ご飯。 裏山の筍、やはり頂き物の、季節外れの牡蠣。などなど。 エンゲル係数の異常に低いお昼御飯です。

紫の花、午後のお茶

今日は、母の命日でしたので、母の好きだったレモン・ティーでお茶にしました。 ケーキを買いにイヴェール・ボスケまで行く道の並木の緑が、それはきれいで。 今が見ごろの山藤の花が、風にタワタワと揺れるさまがこの世のものではないみたい。 薄紫はこの世…

こごみ

新緑のまぶしい季節になりました。日に日に変わる木々の緑の色調は、精妙というか、言葉にできないうつくしさです。 今朝は、囀りが止んだかと思うと、あれは、何なのかしら、猛禽の声がしました。 さて、木の芽が膨らむ、ということは、地面の上には山菜が…

四月の連句会

写真は、山中温泉からトンネルを抜けた先、「竹田の里」の枝垂れ桜祭」の夕景です。 連句会の後でひとっ走りしてきました。夜はライトアップされるんですね。それ見たかったな。 枝垂れ桜はそれほど大樹ではありませんが、これほど枝垂れのみが集められてい…

四月の連句会

写真は、山中温泉からトンネルを抜けた先、「竹田の里」の枝垂れ桜祭」の夕景です。 連句会の後でひとっ走りしてきました。夜はライトアップされるんですね。それ見たかったな。 枝垂れ桜はそれほど大樹ではありませんが、これほど枝垂れのみが集められてい…

散りゆく桜に乾杯!

うららかな13日の金曜日です。 窓の外の枝垂れ桜がはらはら、はらはら散ってゆきます。 大雪で、遅くまで残雪の下だったせいか、木の花も草の花も、一気呵成に咲き急ぎ、散り急いでゆくようです。 明日からはまたお天気が崩れるらしいから、この枝垂れ桜も…

今月の俳画

冷たい雨が降っています。風も少しあるみたい。これで今年の花もいってしまうのだろうな。 さびしい。 今月の俳画、枝垂桜の中のメジロです。花の中を飛び回って蜜を吸ったり休んだり、楽しそうな小鳥たち。ピンク色の楽園の住人達。うらやましいな。最高の…

辛夷の花は天上に

辛夷の花の香り、ご存知ですか? 何とも言えない、 すがすがしい香りです。まさに清香というにふさわしい。 毎年のことですが三好達治の詩を思い出します。 山並み遠に春は来て 辛夷の花は天上に 雲はかなたに帰れども 帰るべ知らに超ゆる路 三好達治 愛誦性…